第176臨時国会閉幕。菅政権の本質がいよいよ明らかに!
本日、第176臨時国会が閉幕しました。
今日開催された参院本会議で、障害者自立支援法延命法案が、民主党、自民党、公明党、みんなの党が賛成で強行成立させられました。十分な審議もなく、直接の当事者である障害者団体が強く反対していた法案を、最後の最終日に強行するとはまったく許せません。
今国会の開会にあたっての議員団総会で、志位委員長は、「ねじれ国会」と言われるけれども、民主党と自民党の間で、政治の中身では「ねじれ」はないこと、どこがねじれているかと言えば、民主と自民が共通の土台としている「米国・財界中心」の古い政治と、国民の利益との間にねじれがあること、そして、この「ねじれ」を大本からただすという立場で、大いに奮闘しようと強調しました。
国会議員団は、論戦や国会内外での取り組みで、奮闘したと言えます。特に、わが党の論戦を通じて、菅民主党内閣の本質を国民に見える形で明らかにしてきました。
今国会をつうじて、菅政権の政治路線の本質が鮮明になってきています。
内政・経済政策では、「新成長戦略」をかかげ、財界の意を受けた「法人税引き下げ」を推進するなどまさに大企業応援路線です。国民に公約した後期高齢者医療制度の見直しは新たな差別医療制度として改変されようとしており、障害者自立支援法案延命法案の強行、労働者派遣法の抜本改正も見送るなど、「国民の生活が第一」は投げ捨てています。
財界・大企業中心路線はいよいよ明確になってきました。
また、外交では、菅政権が「対等な日米関係」から「日米同盟最優先」に明確に舵を切ったことです。
沖縄普天間基地では辺野古への新基地押しつけの日米合意を推進し、思いやり予算の継続、アフガンへの自衛隊派兵にまで踏み出し、武器輸出三原則の空洞化のうごきをつよめるなど、日米同盟最優先がいよいよ鮮明になっています。
とりわけ今国会の所信表明演説で菅総理が突如もちだした米国主導のTPP(環太平洋連携協定)への参加問題は、菅内閣の政治路線が「米国中心・財界中心」であること象徴的に示すものです。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2010/12/03