麻生首相が、19日の予算委員会で釈明を決定。しかし与党は、23日の予算採決の姿勢を崩していません。
中川昭一前財務・金融相の辞任を受けて不正常な事態に陥っている国会運営について、与野党の国会対策委員長会談を開催し打開のための協議を行ないました。
その結果、麻生首相が19日の午前の衆議院予算委員会に出席し、中川大臣の辞任の経緯を説明と、首相への質疑を 行なうことで合意しました。
(写真は、その内容を発表した野党4党国対委員長の共同会見)
4野党は会談で、中川大臣の辞任について、麻生首相が、国民に何らの説明も謝罪を行っていないことを指摘し、まず首相が国民に説明し謝罪することが国会審議の再スタートの前提だと主張しました。
与党側は、一連の中川氏の行動や辞任の問題について、「申し訳ない」と謝罪をしました。
私は、「中川氏は辞任の理由を『一身上の都合』としているだけで、まともな説明をしていない。麻生首相は、中川氏の大失態について、続投を容認してきたことについても、何が問題なのか国民に説明も謝罪もしていない。これが問題なのだ。経過の説明と謝罪が先決だ」と述べました。(与野党会談に先立って、4野党国対委員長会談が行われました。その内容のポイントは≪続きを読む≫を参照)
「国民への説明というケジメが前提」という、野党の要求を受け入れて、麻生首相の釈明と質疑を行なうことで合意に至りました。
しかし、その一方で、予算委員会理事会において、委員長(自民党)は野党の合意のないまま職権で、19日午後からと、翌20日の午前に「分科会」を開催することを決めました。
2009年度予算案採決の前提となる「分科会」の開会を、与党が野党の反対を押し切って職権で決定したことは、23日に予算案の採決を狙っているもの言わねばなりません。
09年度予算案の質疑時間は、現段階で従来の半分程度です。この原因は、中川大臣の醜態問題などでまともな審議が出来なかったこと、与党の責任です。
私は、「麻生内閣の主要閣僚である財務・金融相が、経済危機のさなかに開催された重要な国際会議で『もうろう会見」などという大失態を演じた。国民の暮らしと営業の困難などどこ吹く風という無頓着ぶりを世界にさらした。それを首相はかばい、続投を容認することまで行った。一連の大失態、ドタバタ辞任劇に関して、何が間違いだったのか、どういう責任があるのかなどについて、国民に何の釈明も行っていない。国民に説明と謝罪が出発点だ」と提起しました。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2009/02/18