こくたが駆く

絶対に許されないJALの整理解雇!国民的な批判を集中しよう!

 

12日、国土交通委員会での私の質問で、日本航空が、早期退職募集の応募者数について、病休者らを除いたimage 「稼動人員」を基に算定し、実際に早期退職の応募人員より少なく見せていたことが明らかになりました。
  1560人の早期退職目標に対して、実際の応募者数は1520人に達しており、目標をほぼ達成していることになり、整理解雇(強制解雇)の根拠がないことが明らかになりました。私の質問に、JAL再建をすすめる産業再生支援機構が認めたものです。(各職種ごとの数字は《続きを読む》欄に)

産業再生支援機構は、1カ月「フル稼動」をしている人を1人と数え、それ以外は部分就労者として0・5人、休職者は0人と算定していました。その結果、客室乗務員は650人の応募が470人と180人も少なくカウントされ、目標に足りないとして違法な退職強要が行われてきました。

私の、「更生計画案を示したとき、人員削減計画の16000人は、在籍人数を算定基準にしていたのではないか、”稼働ベース”なるのもので算定すると内外に明示したか?」との質問に、同機構の河本茂行常務取締役は、稼動ベースの算定について、更生計画案で「明示しておりません」とのべ、人員削減のため恣(し)意(い)的に用いたものであることを事実上認めました。

内外に公表した更生計画での人員削減案は在籍人数を算定基準にしていたのです。これは、会社の都合で、もっと”首切り”を行なう、かってに退職の数を増やすというとんでもないやり方です。

私は、「人を人と思わないやり方だ」と批判。早期退職希望者はすでに目標をクリアしていることは明らかで、整理解雇まで行うことは許されないと指摘。「退職勧奨に応じないと仕事をとりあげるなど無法な退職強要がやられている。そのうえ整理解雇まで認めるのか」と迫りました。

馬淵澄夫国交相は「労使問題を解決しないと健全な経営は望めない。そのことも踏まえて取り組んでもらえるということで推移を見守っていきたい」と答弁。そこで私は、「整備職では人員不足になっており、サービス残業しないと追いつかない状況だ。安全をさらに脅かす整理解雇など絶対に行うべきでない」と強調しました。

(写真は、「しんぶん赤旗」11月13日付け1面より)

 

■ 日航の希望退職の応募数
削減目標 応募数

パイロット 370 240
客室乗務員 610 650
整備員 480 520
事務系地上職 100 110

 

許せないのは、会社更生手続き中の日本航空と管財人の企業再生支援機構は、昨12日に決めたことです。

私は、「①「整理解雇」すれば、安全がさらに脅かされる。すでに、整備職では、人員不足になっており、サービス残業しないと追いつかない、危ない状態だ。
②「整理解雇」で、いっそう労働者のモチベーション・コミュニケーションは低下する。
③再建JALの信用に傷がつく④人権侵害の乗務外し「退職強要」対象者が、闘う労組の活動家に偏っている。日航は、山崎豊子氏作の「沈まぬ太陽」でも指摘されたように、闘う労組・活動家に対する不当労働行為を平気でやってきた前歴がある。そういう体質が、今回の破綻を引き起こした要因のひとつだった。その反省もなく、ここにきて、活動家狙い撃ちの「指名解雇」を狙っている節が見えてくる。このような過ちは繰り返さないことが必要だ。」質問の最後に指摘しました。

文字通り不当な日航のやり方に国民的な批判を集中しようではありませんか!

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2010/11/13

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コメント

穀田先生、スタッフの皆様

初めまして。私は今、正にこの不当自宅待機に居る
客室乗務員です。

病欠経験ありという事で(現在は全く通常勤務可能)10月から人権侵害に近い扱いを受けています。
どんな圧力にも屈せず、信念を貫いて3次にも応募しませんでした。

先生のこのご発言を人づてに聞き、衆議院TVで拝見し、心から
拍手を送りました。そして「この世に本当にウルトラマンは居た(笑)」と確信しました。

すでに該当者以外に深刻な影響が出ています。整備関連のサービス残業は勿論、若い社員は「1日でも病欠すると、
また会社がおかしくなったら退職勧告の対象になるのでは」と半病人で乗務している者もいます。

人を人扱いしない会社の上層部がお客様だけに良い顔をしても、人生経験ご豊富で物事の見極めに優れた方々の前では金メッキに等しいです。
安全性にご不安を感じられ、ご利用頂けるどころか黙って他社に移られるのが関の山。

表には出なくても私自身、機材の音の聞き分け、不穏な人の動き(静かな様で実はアルコール中毒だった等)、病人の早期察知等で
安全運行に貢献して来た自負があります。
また実際年齢に達してみないと分からない、体や心の変化による機内でのお客様の心身の状況など、仕事を覚えて若ければ良いだけでは
無理な面を支えるのが、私達年長の役目だと思います。

この問題はウチだけではなく、日本全体の雇用と世界的な信用に関わります。絶対阻止すべく頑張ります!

有難うございました。

 レオさん、メールありがとうございます。
 日航の人権侵害の攻撃と闘っておられることに、心から敬意を表します。
 同時に、心中如何ばかりかとお察し申し上げます。
 皆さんの、勤務における心配り、安全運行にかける並々ならぬご努力、再生機構や日航の連中に、爪の垢でも煎じて飲ませたいものです。
 闘いはこれからです。国民に大いに訴えて不当なやり方を止めさせましょう。
 ともに闘う決意を込めて!
 これからもよろしく、お願いします。
                こくた恵二拝

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