こくたが駆く

JC主催・公開討論会に参加

DSC_8126   今日は、JC(日本青年会議所)主催の「衆議院選挙・公開討論会」 がありました。

  私のほかに自民党・伊吹文明氏、民主党・平智之氏、幸福実現党・種村柚実子の4人が出席し、テーマごとに討論しました。 テーマは、①経済と財政、②社会保障、少子・高齢化対策、③外交・安全保障、④地方分権の4つ。

  自己紹介では、「政治を国民の手に」「わだつみの悲劇を繰り返すまい」という政治信条と、この間、 お聞きしてきた国民の声を紹介。
  今度の選挙で自公政権を終わらせ、新しい国会で、「建設的野党」として頑張りたいとあいさつしました。

  第1のテーマでは、世界経済危機が日本に大打撃を与えていることについて、 輸出大企業ばかり応援してきた自公政権の経済失政だと指摘。個人消費・家計をあたためる内需主導に切り替える必要がある。そのためには、 雇用破壊をやめさせ、社会保障の充実、日本経済の主役である中小企業を応援する政治への転換を主張しました。
  財源をどうするのかについて、消費税の増税に頼らなくても、財源はある。軍事費や大型開発などの支出を削減し5兆円、大企業・ 大金持ちのゆきすぎた減税を見直し、応分の負担をしてもらうことで7兆円、合わせて12兆円の財源が生まれることを主張しました。
  この財源の問題では、自民党・伊吹氏は「消費税に頼らざるをえない」と答え、民主党・平氏も 「4年後には消費税を上げることは当たり前」と、この部分だけはハッキリと主張しました。

DSC_8115   第2のテーマでは、 憲法25条が生存権をうたっているのに、 現実はどうかと問題提起。日本の社会保障の水準はヨーロッパと比べて低いうえに、▽3割もの医療費窓口負担 ▽高齢者を切り離す後期高齢者医療制度 ▽障害者に「応益負担」や「自立」を求める障害者自立支援法 ▽保険料を25年払わないと1円も出ない年金制度など指摘し、「こんなことをしている国はない」と告発しました。
  そして、お年寄りと子どもの医療費を無料にするなど日本共産党の政策は、ヨーロッパでは当たり前のことをやろうということ。 その気になればできる。新しい国会ですすめていきたい、と主張しました。

  3つ目のテーマの外交問題では、今、世界の大きな流れとなっている核兵器廃絶の問題を強調しました。8月は、ヒロシマ、 ナガサキでの被爆、終戦の月です。核兵器廃絶、平和に向け重要な月だと主張。さらにオバマ大統領が「核兵器のない世界をめざす」 と宣言してから、世界の流れは大きく変わったという点を指摘しました。
  また、憲法問題では、伊吹氏からは「日本共産党は、憲法制定の時に反対をした」との指摘がありましたので、私は、 日本共産党が戦前から一貫して命がけで戦争に反対した唯一つの党であることが誇りである、と述べました。その上でTAC (東南アジア平和友好条約)の広がりに見られるように、国際紛争を話し合いで解決しようという大きな流れが世界で広がっている事実を指摘し、 憲法9条を活かした平和外交こそ、今日もっとも大事であると主張しました。
  逆に私が、自民党のマニフェストには「核廃絶の言葉もない」と指摘質問したところ、 伊吹氏はこの問いには結局答えませんでした。

  4つ目の地方分権については、道州制について「道州制を望んでいるのはどういう勢力かを見る必要がある。 経団連がくり返し要望しているように、結局は広域行政で大規模の公共事業が増えることなどを狙った財界が要望しているんです」と指摘、 さらに「三位一体改革」と称して、地方交付税など削減し、地方財政をズタズタにしてきた自公政権の悪政を告発しました。
 この道州制の問題では、民主党・平氏は「道州制は賛成です」と明確にのべ、自民党・伊吹氏も、道州制に前向きな考えを示しました。

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2009/08/11

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コメント

 穀田さん、お久しぶりです。そしていつも活動ご苦労様です。

 安全保障政策について、昔は地元の日本共産党市議の事務所の看板に2007年春まで掲げられていた「軍事費削って…」の文言に対して「バカじゃないか?」と考えていましたが、今は軍事力よりも新型インフルエンザウィルス対策や巨大地震など大規模自然災害対策に安全保障の軸足を置くべきだと考えています。

 軍事力なんて人命を脅かす以外に用途がなく、新型インフルエンザウィルス対策や巨大地震など大規模自然災害対策には何の効果もなく、軍事力を行使する戦争なんて人間の理性を行使すれば止められると考えます。自衛隊員だってわざわざ迷彩服を着なくても1人の人間として災害救助にあたることが出来ると考えます。いくら北朝鮮の指導者が軍事力を誇示してふんぞり返ったって、北朝鮮で新型ウィルスが大量発生したり大規模自然災害に見舞われたりしたらひとたまりもないと思います。新型インフルエンザウィルスは「肉眼で見えない脅威」でしょう。

 軍拡や戦争に賛成させたい勢力は「もし日本が攻めてこられたらどうする」とか言ってくるんでしょうけど、私は逆に「もし自衛隊宿舎(駐屯地)で新型インフルエンザウィルスが大量発生したらどうする」と言ってやりたいです。

 生野ともうみさん、お久しぶりです。
 いま軍事力を削減という考え方は、海を越えた米国のオバマ大統領も提起しはじめました。今後10年間で140兆円の「軍事費削減」と言いますから桁が違う感じですね。
 日本共産党の提案がリアリティを持って迫っているのではないでしょうか。

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