「『海賊対処』法の採決提案」は容認できない。
与党は、「海賊対処」派兵新法案を、明日23日の衆議院「海賊対処」
特別委員会で採決したいと提案しました。
記者団に問われ、午後緊急に記者会見を行ないました。(特別委員会では、夕方の理事会で委員長職権で、採決を一方的に決定しました。)
私は、採決は到底容認できない。憲法にかかわる重大問題であるのに、短時間で審議を終えようというのはまったく許しがたい。
と述べました。
短い審議時間のなかでも、法案の様々な問題点が浮かび上がってきた。ほんとうにソマリアの海賊対策に役立つのか、
この間各国がソマリア沖で軍事行動を展開しているにもかかわらず海賊事件が増加していること、
世界の中で海賊問題解決のための方策を模索して状況、参考人質疑では、「自衛隊派遣賛成」
の立場の参考人からも根本的解決には軍事的対応以外の取り組みが必要だとの意見が出されている点を指摘しました。
なお、赤嶺政賢衆議院議員は、特別委員会理事会で、 「海賊対処」派兵新法を23日に採択したいとの与党の提案に「いまだ議論すべき論点は多い。徹底審議が必要だ」主張し、 採決反対を表明しました。
私は、いま必要なのは、海賊を取り締まる周辺国を中心にした警察行動への財政的、技術的支援であり、憲法九条を持つ国として、 そのための外交的努力をこそ行うべきだとあらためて主張しました。
もう一点は、「海賊対処」を口実に、自衛隊の海外での武器使用を拡大し、世界中どこへでも、限定なしに行動できることになり、 海外での本格的武力の行使につながりかねない。この法案は海外派兵恒久法づくりに道を開く憲法蹂躙の法案であり、 廃案をめざして国会内外で奮闘すると述べました。
| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2009/04/22
コメント
僕も憲法9条があるのだからそれに従い外交を高めた方が良いと思います。その成果として一度北朝鮮が初めて犯罪を認めました。他の国の為に武器使用を認めてしまうと悪循環が発生し核武装ということも有りうるかもしれません。僕はそれを懸念します。エスコートでソマリアへ同行すると聴いたこともありますがそれは大丈夫でしょうか?更に民主党はこの問題で若手と古手の議員がかち合ってしまいますが共産党は有りませんか?聴いた話によると共産党が一番党の中で懸命に外交をやっていらっしゃるみたいですけど凄いですよね?
投稿者: 赤野友哉 | 2009年04月22日 23:37
赤野友哉さん、いつもメールありがとうございます。
私は、日本外交力は何といっても日本国憲法、特に九条後思います。そして唯一の被爆国としての「核兵器廃絶」を唱える道義性にこそあると考えます。
私どもは、野党外交を行っています。その柱は今述べたように日本国憲法です。
①侵略戦争の反省という戦後政治の原点を守ること、②アメリカ偏重ではなく、アジア重視、③軍事ではなく平和、④国連を中心とした平和秩序と言う点を基本にして進むべきではないかと考えます。
あわせて、日本共産党綱領に記された「四 民主主義革命と民主連合政府」の[国の独立・安全保障・外交の分野で]の4項「新しい日本は、次の基本点にたって、平和外交を展開する。」の内容を参考にお読み戴ければ幸いです。
投稿者: 恵二 | 2009年04月25日 22:26