岡部伊都子さんの一周忌―平和ミュージアムで回顧展
昨年4月にお亡くなりになられた随筆家の岡部伊都子さん。今日はちょうど一周忌にあたります。
京都で暮らし、 反戦、反差別を訴え続けこられた岡部さんの回顧展が昨日から、
京都市北区の立命館大国際平和ミュージアムで始まりました。
婚約者と兄の戦死に接した際の心情をつづった日記や、戦前の貴重な写真の数々、 生前に愛用した工芸品や、岡部さんにあてた著名な文化人のみなさんのハガキ・手紙など。 遺品を通して岡部伊都子さんの平和への熱い思いの原点を紹介しています。
本日午前中、国際平和ミュージアム館長の高杉巴彦さんと岡部伊都子さんの甥にあたる岡部浩さんに案内をいただいて、 展示を見学しました。(写真右・見学には西山とき子・党京都府副委員長、成宮まり子・国政委員長、西脇郁子・府会議員がご一緒でした)
それぞれの展示品の横に、岡部さんの文書が添えられているのですが、短いフレーズにギュッと思いがこめられて胸にひびきました。 一部を紹介しますと・・・
「 『この戦争はまちがっている』。邦夫さん、よくぞよくぞ、 この言葉をのこしてくれはりました。 あのだいじなだいじな言葉がなかったら、わたし生きている意味はあらしません。」(『遺言のつもりで』 藤原書店、2006年)
岡部さんは、シンガポールで兄を、沖縄戦で婚約者の木村邦夫さんを失っています。邦夫さんを「殺してしまった」と、自分を 『加害の女』と呼び、その自責の念と闘いぬきながら、ペンを持ちつづけてこられた岡部さんの原点が伝わってきます。
会期は4月28日(火)~5月31日(日) (休館日 月曜日、4月30日(木)、5月6日(水) ※ 5月4日(月)
は開館しております。)
会場 立命館大学国際平和ミュージアム 中野記念ホール
(←クリックで交通案内を表示します)
ぜひ足をお運び下さい。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2009/04/29