党首討論、海賊対処法、臓器移植-NHK日曜討論に出演(後編)
<昨日の続き>
13日にも補正予算の衆議院通過を狙う自民党。その13日に党首討論を開くかどうかが議論になりました。当初は、自民党・
大島氏と民主党・山岡氏の間での、審議日程をめぐる駆け引きに終始した議論の応酬でした。
なかなか割り込みづらかったのですが、私は「党首討論の問題で言うと、メディアも書いているように、
対立軸が無くて面白くない(と言われている)」「党首討論を導入したときの議論でも『少数政党の配慮が必要だ』
『野党の前党首が発言する必要がある』と繰り返し要求してきた」と述べて、
日本共産党の志位和夫委員長に発言の機会を与えよと強く求めました。
これには、自民党・大島氏も「かつては共産党さんも質問した。(少数政党の参加は)優れて、野党の中での調整。
私はバラエティーに富んだ方が良いような気がする」と応じたので「野党間で調整したらやらせるんだな?」とたたみかけると「話し合います」
と言明しました。
その後、衆議院を通過して参議院での審議にうつっている『海賊対処法』の問題についての議論になり、
参議院で多数をしめる民主党・山岡氏が「海賊で殺された人はいないが、暮らしの問題では自殺者が出ている。予算の審議・
暮らしの問題の方が優先だ」と述べて、自民党・大島氏から「また”2カ月条項”を使わなくてはいけないほど参議院で引き延ばすつもりか?」
と問われると「意図的な引き延ばしはしない」と反論、具体的な中身には一切ふれませんでした。
私は「海賊をなくすための国際協力は当然だ。現実に各国が軍艦を出しているが、海賊は減るどころか増えている。アメリカの当事者でさえ
『すべての国の海軍を集めても無くならない』と述べている。ソマリアの内戦と貧困をどうやってなくすか?が大事であり、
国連も提起している海上での警察力の向上への技術・財政援助などを、憲法9条を持つ日本が果たすべきだ」と述べるとともに、
自衛隊の海外での武力行使に道を開く海賊対処法には反対すると表明しました。
番組では最後に、臓器移植法改定問題についても議論になりました。
与党は「今国会で結論を出すべき」(公明党・漆原氏)「不作為の責任を言われないようにしないといけない」「今週、 鴨下筆頭が案を示す。熟知してもらう事が大事」(自民党・大島氏)と、法改定を主張。民主党・山岡氏が「人の生き死に、哲学・ 宗教に関わる問題、結論を出すにしても、よく理解をしながら出していくプロセス」が大事だと述べました。
私は「脳死は人の死かという問題を含めて、国民的な議論がどうしても必要だ」と指摘した上で 「患者さんをはじめとした多くの人々の意見もあるし、専門家・医学界も意見が分かれていて、人間の死生観に関わる問題だ」 「国会でまともな議論がされていない。(現行法ができてから今日までの)この間の医学・科学の進歩との関係など」 十分が議論ができていない問題を指摘し、参考人質疑をはじめ、キチンとした議論が必要だと強調しました。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2009/05/11