安全・安心のタクシーへ―4野党で道路運送法改正案を提出
昨日12日、日本共産党・民主党・社民党・国民新党の野党四党で、
タクシー事業の規制を強化する道路運送法改正案を衆議院に提出しました。
日本共産党からは私が参加し、衆院事務総長に法案を手渡しました。(写真左)
タクシー業界では、2002年の道路運送法改悪による規制緩和の結果、タクシー台数が急増=供給過剰が進行し、
利用者の安全低下や運転者の労働条件悪化が生じています。この問題は、私も国会で繰り返し取りあげ、昨年9月には日本共産党として、規制緩和政策の根本的転換を求める提言を行っています。
(参考:2005年4月13日、2006年3月3日、2006年3月8日、、2007年1月17日、2007年5月8日、2007年5月9日、2008年9月26日)
今回提出した改正案は、新規参入・増車や運賃の規制を強化するものです。
2002年に改悪された現行法では、需給調整が撤廃され、新規参入や増車は原則自由となっています。改正案では、新規参入や増車の条件に、
「地域の需要に対して適切かどうか」を加えました。過剰な参入・増車に歯止めをかけ、過当競争を抑制します。
運賃についても、安全を確保できる適正な運賃であることを認可の条件としました。低運賃競争が安全をおびやかしているので、
これに歯止めをかけます。
また、政府が今国会に提出している「タクシー適正化・活性化法」案の修正案も、あわせて提出しました。
規制緩和の誤りが明らかになり、政府も規制強化に舵を切らざるをえなくなりました。しかし、 規制緩和の大もとにある道路運送法の改正には手をつけていません。国民の安全・安心と、運転者の労働条件を守るために、 四野党が共同して法改正を提案した意義は大きいと考えます。
13日に開かれた国土交通委員会では、政府案ならびに野党が提出した2法案の趣旨説明が行われました。
私も初めて提案席に座りました。
今後の審議日程は未定ですが、安心・安全のタクシー実現へ、関係者の皆さんと力を合わせ、奮闘する決意です。
| コメント (0) | トラックバック (1) | Update: 2009/05/13