タクシー業界むけ、緊急国会報告会を開催
規制緩和による台数過剰で、労働者の労働条件悪化がすすむタクシー業界。現在、 タクシーの供給過剰の規制へ向けて、国会でタクシー法案が審議されていることは、 このホームページ上でも何度か紹介してきました。 (5月13日、22日、27日、6月2日、5日)
本日午後、京都市南区の六孫王会館において、日本共産党京都府委員会主催の「タクシー供給過剰規制へ向け-
緊急国会報告会」が開催され、私が国会報告をおこないました(写真右。司会は山中渡京都市会議員、左隣は、
成宮まり子参議院予定候補=少し写真の撮り方が悪くごめんなさい。中央は報告する私。)。
報告会には、法人タクシーや個人タクシーの運転手、法人タクシーの経営者や個人タクシーの事業組合など、タクシー業界の関係者、
約40人にご参加いただきました。
私はまず、今日のタクシー供給過剰を招いた規制緩和が2000年の道路運送法の改正によって行われ、当時の運輸大臣が 「新しいタクシー需要がおこる」「労働者に対しても条件を良くしていく方向になる」とバラ色に描いたが、当時から日本共産党が 「供給過剰状態を深刻にする」「台数が増え、水揚げが減れば、労働強化になり、安全も脅かされることになる」と、 規制緩和される前から指摘してきたことを紹介。そして、規制緩和の結果について「労働条件の悪化は生活が成り立たないほど深刻な事態であり、 利用者にとっても安全も脅かされる事態」だと指摘し「結果を検証し、まず真摯な反省が必要だ」と述べました。
私が30分ほど報告した後は、参加者からの発言・質問タイム。
個人タクシーの労働者からは「月に20万の水揚げをあげられないという情けない状態。
厚生年金があるからどうにか生活しているが、こんな苦しい生活を国会議員の皆さんに知って欲しい」という切実な生活実態が話されました。
またある「中堅以下の法人タクシーで労働組合をやっている」という、運転手からは「台数が増えすぎて、
タクシー業界全体がもう持たないところまで来ている。このままのタクシー台数・タクシー料金が続くなら、
労働者が倒れるか会社が倒産するかどちらかだ」といったいち早く台数規制を求める意見や「うちの会社では1年7ヶ月も新車が入っていない。
走行キロ数10万㎞とかで、本当に大丈夫なのかと怖い思いをしながら運転している」という安全に関わる深刻な指摘がありました。
さらに、ある中堅会社の経営者からは「新型インフルエンザによる修学旅行のキャンセルで、7000万円の損失。このままでは、
労働者の賃金水準を保てない」という、規制緩和・景気悪化に加えて、
新型インフルエンザという新たな問題で苦しんでいる実態が寄せられました。
準備期間が1週間あまりで、どれほどの参加者が集まるか心配でしたが会場は満席となり、1時間半に及ぶ意見交換で、
とても充実した報告会となりました。
来週火曜日の国土交通委員会で、1時間の質問をおこなう予定ですが、
今回お聞きしたご意見はその質問の中にもとりいれたいと思います。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2009/06/06