天竜川ダム再編と海岸浸食調査
14日、平賀たかしげさんと、日本共産党浜松市会議員団と私は、静岡県浜松市を流れる天竜川のダムと海岸の調査を行いました。
八ッ場ダムや川辺川ダムの中止など全国の事業中ダムが見直されるなか、ダムがもたらす弊害を検証しようと、
天竜川ダム再編事業と遠州灘海岸侵実状について現地調査し、流域住民の意見を聞きました。 諏訪湖を源流とする天竜川に建設されたダムが、
土砂を堆積させ、遠州灘への排出を堰止めたことから、砂浜の浸食が深刻化しています。そのため、
ダム周辺に土砂排出のためのトンネルを通す再開発事業がすすめられてきます。
私たちは、土砂堆積すすむ佐久間ダム(完成56年)や秋葉ダム(同58年)、船明ダム(同77年)を視察。天竜川漁業協同組合
(秋山組合長)を訪問。秋山組合長は、ダム再編事業の影響について「土砂を流すのはいいが、シルト粘土で濁り固まりやすい。
アユなどが育ついい環境にはならない」と憂慮していました。 また、中田島砂丘で砂浜がえぐられ、海岸侵食がすすむ現状を視察し、
災害対策を心配する周辺の住民と懇談しました。 「海岸侵食災害より住民を守る会」の鈴木利幸会長は「砂浜を守ってほしい」と訴えました。
私は、調査後、「ダムをいったん作ってしまえば、孫子の代まで流域住民や環境に悪影響を与える。海岸侵食は国土の収縮でもある。
こうしたマイナス影響も加味してダム事業を見直すべきだ]とまとめました。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2009/11/14