続いて、小沢一郎民主党幹事長の金権疑惑でも、田原氏から『穀田さん解説を』 と求められましたので、”献金問題追及といえば共産党”というのが、世間の常識になっているのかなと感じました。

　その後、経済問題に議論が移り『日銀の量的緩和が全く足りていない』『やっとデフレと認めただけだ』 『もっとジャブジャブ紙幣を刷るべきだった』などの議論が続きました。私は「金融の問題で、緩和すればお金を借りるかと言えばそうならない、 問題はデフレという事態をどう捉えるか？国民の所得が減っている、消費に回らない、購買力が落ちている、それがスパイラルになっている。 この１０年間で雇用者報酬（給与）が２８０兆円から２５３兆円に。働く人々の給与が減っていることが最大の問題。 打開するには給与を上げるしかない。そこをどうするかという議論をしないと金融政策だけで何とかなる話じゃない」と指摘をしました。
　また、２０２０年までの経済成長目標について、評論家などから「民主党には成長戦略が無い」「『格差是正』と『経済成長』 どっちをとるのか」といった議論が続き、評論家の森永卓郎氏が「それ以前に国民はこの年度末をどう越すのかという状況にある」 と述べたのをうけて「国民は今日、明日も見えない状況だ。雇用保険の延長給付など、雇用を安定させてこそ明日が見えてくる」と主張しました。

　沖縄・米海兵隊普天間基地の「移設」問題では、普天間基地の航空写真（笠井亮衆議院議員が提示した資料です）を示しながら発言。 普天間基地の危険性について①普天間基地は、１９４５年、米軍が住民の土地を強奪してつくった。②宜野湾市のど真ん中にあって、 住民が危険にさらされている―と指摘し「日米安全保障条約があろうがなかろうがなくすべきだ」と、無条件撤去を主張しました。

　それにしても司会の田原氏です。番組前半は金権問題で私に話を振って来たりする場面もありましたが、後半は 「共産党がしゃべると暗くなる」などと言って、私の発言への一方的決め付けは、いつものこととはいえ、事実上さえぎることになり、不適切ですと感じました。 このホームページを通じて苦言を呈しておきたいと思います。