こくたが駆く

安全運行には働く人々のモチベーション維持が重要-JAL問題・参考人質疑

100413国土交通 本日、衆議院・ 国土交通委員会でJAL=日本航空の経営破綻問題についての参考人質疑がおこなわれました。

 私は、 「企業再生支援機構による再建が進められているが、そもそも、なぜこうなったのか。 再建をすすめるうえでも、あらためて、 経営破たんを招いた原因と責任を明確にすることが不可欠だ」と指摘。
 企業再生支援機構や、JAL再生タスクフォースがそれぞれ『①事業構造と②組織体制の両面が非効率かつ硬直的だ』 『航空産業が装置産業であるがゆえに大型機材の保有や不採算路線を抱えていたこと」と同様の分析をしていることを述べて、「問題は、①なぜ、 大型機材の大量保有、や不採算路線を維持しなければならなかったのか、②なぜ、硬直的な組織体制から抜け出せなかったのか?」と、 航空労組連絡会議長の山口宏弥・参考人に質問をしました。

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 山口参考人は「地方路線の維持について政治家からの陰に陽にの圧力があった。また、国際線でもナショナル・フラッグ・ キャリアとして、国策的な運行を行ってきた」「日本航空設立以来、官僚の天下り先になってきた。 運輸族と呼ばれる政治家との根深い癒着構造があった」と述べました。

 また、日常運航を支えているのは人間の労働であり「安全と公共性が守られ、働く人々の自信の持てる再建策が必要」だと述べて、 現場で働く人々=パイロット・整備・地上支援・グランドハンドリング・客室乗務員の皆さんのモチベーションがどうなっているか? 今日の実態について質問。

 山口参考人からは「ベテランのパイロットでも会社に来て同僚と話すことは『辞める?辞めない?』の会話ばかり。 モチベーションが保てない」「整備の部門では50歳以上のベテランが相当の規模で早期特別退職に応じ、 すでに特別休暇を消化し始めているため引継ぎも出来ない」「グランドハンドリングは管理職の半数が退職『この組織はどうなってしまうのか』 と不安が広がっている」などのリアルな実態が語られました。

 一橋大学・山内隆教教授と、経済ジャーナリストの町田徹氏も労働者のモチベーションを維持することの重要性を指摘しました。

 

| コメント (3) | トラックバック (0) | Update: 2010/04/13

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コメント

穀田さんお久しぶりです。
先月暮れ札幌へ行ってきました。札幌の当事者の方々に宮城の精神交通割引に関して講演会の講師となって話してきました。
札幌の運動は私が思っていた以上に最先端を行っていました。宮城がとても貧弱に思いました。
札幌の方々と意見が一致したのは、宮城でもまだ県内を走る高速バスが割引が出来ませんでした。やはり国交省「一般乗合標準運送約款」24条1項に精神を含む必要性があります。
国交省にはメールで問い合わせましたが、自分たちを擁護する回答で納得はできませんでした。24条1項を変えれば、事業者は圧迫され倒産してしまうと言ってくるのです。
なぜ身体・知的は手帳の発行歴史が長いから認め、精神は新しいし、新たに割引を行なえば事業者は経営圧迫する、納得いきません。障全協の方からは知的は運動を行なって2年で含む事が出来るようになった!と聞きました。これは国交省の言い訳であり、JR以外の事業者は国・県レベルの動きがあれば実施したいというのです。今はその準備段階だといいます。穀田さん今後の運動からすれば、どうやって行なっていけばよいのでしょうか?!JRバスは電話をなぜ交渉しなきゃいけないのか?まったくわからないそう話します。悔しい事です。
札幌とは連携が綿密になっています。それを生かす方法があればと思っています。
札幌・宮城互いの協力の絆はとても強いことがわかりました。

追伸です。是非5月はサンプラザのほうに行かせていただきます。顔だけ覚えていただける時間があればなぁ~と思っています。
穀田さんお体大事になさってください敬具

 佐藤健治さん、お疲れ様です。それはそれは、すごいことですね。活動の範囲をさらに拡大して、多くの方々を励ましてください。
 障全協の方々を相談すればよい知恵が出てくるのではないでしょうか。
 私たちも一緒に頑張ります。
 5月の仙台の演説会では、ぜひお会いしたいものです。元気でね!

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