党首会談で「普天間基地の無条件撤去」の決断をせまる!
本日、日本共産党の志位和夫委員長と、
鳩山由紀夫首相との党首会談をおこないました。
志位委員長は、核廃絶問題と普天間基地問題について、日本共産党の立場を説明するとともに、政府に対し『普天間基地は、
移設条件なしの無条件撤去しかない』と、提起をおこないました。
政府からは松野頼久官房副長官が同席、日本共産党からは市田忠義・書記局長、小池晃・政策委員長と私が出席しました。
(写真左)
志位委員長は沖縄県議会が全会一致で「普天間基地の閉鎖・撤去、 県内移設反対」の決議を採択していること。地元紙のアンケート調査に、県内41市町村長すべてが「県内移設反対」と答えていること、 25日には大規模な県民大会が行われることなどを指摘し「この問題の源流には1995年の少女暴行事件があり、 痛ましい事件や事故はこれ以上受忍できないという深い思いが、マグマのように噴出している。沖縄の情勢は、 後戻りすることが決して無い限界点を超えているという、認識を持つべきだ」と強調しました。
そして、「解決の途はただ一つ、移設条件なしの無条件撤去しかない」 「これは首相自身が数年前に主張していたことだ。今からでも遅くはない。その立場に立って米国政府と交渉するべきだ。 首相がその立場に立つならば、わが党はあげて応援するし、沖縄県民は島ぐるみで応援するでしょう」と迫りました。
鳩山首相は「気持ちは理解するが、安全保障の観点から『はい、 そうしましょう』とは言えない。沖縄の人々の心を少しでもやわらげなければと思うが、厳しい局面だ」とのべました。
志位委員長は、「安全保障」というが、 1969年に日米両国政府が沖縄の施政権変換で合意したことを示し、それが沖縄と本土の返還運動を背景に、サンフランシスコ条約(第3条) の壁を乗り越えて実現したものだと力説。「今、同じような決断が迫られる歴史的岐路にある。そのもとでの歴史的な決断を行うべきだ」 と無条件撤去の立場に立つよう重ねて迫りました。
また、核兵器廃絶問題について志位委員長は、 5月3日からニューヨークで始まるNPT(核不拡散条約)再検討会議出席のため、30日から訪米することを述べ、 「被爆国の政党として全力をあげて奮闘したい」と表明。
日本政府のこの問題での姿勢について「(核軍縮の部分的推進)と一体に、
核兵器廃絶そのものを正面から主題とした国際交渉を開始する、そうしてこそ『核のない世界』に到達出来る。
その事を被爆国の政府として世界に訴えることが重要だ」と提起。
あわせて、4月21日に、ルース駐日大使と会談し、核兵器廃絶問題と普天間基地問題で意見交換をした内容を伝えました。
鳩山首相は「核廃絶に向けて、すべての国が協力することは大切」 「日本共産党の立場は理解するし素晴らしい」とのべました。
| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2010/04/23
コメント
初めまして、穀田さん。
いつもテレビ等々で見ながら勇ましい姿を応援しております。
この度の志井委員長の訪米予定の報せには大変感動致しましたし、改めて共産党さんの事を頼もしく思いました。
穀田さんの仰る通り、今回の普天間基地の問題は、今後の日米関係にとって、大きな転機となるように思います。
ですが一方で、今の多くの日本人にとって、アメリカとの仲が悪くなるという事ほど不安な事はないようにも思います。
それは、現実問題として、中国の軍備拡張、北朝鮮の存在、これらの諸問題が、多くの日本人に大きな不安を落としているからだと思います。
つまり、アジア外交の成果が早急に求められているという事が、実は今回の問題の根本にあるのではないでしょうか。
穀田さんのご意見をお聞かせ頂けたら幸甚です。
投稿者: むねかず | 2010年04月24日 12:55
むねかずさん、申し訳ありません。パソコンが壊れ、新しいものにしたのですが、もう一つ要領を得ず、返信メールが上手く送れてませんでした。
普天間基地の問題は、米軍が戦争中に接収し無法・違法に使い続けていることに発端があります。
小池政策委員長の言では、「戦争で住民が避難している間に、勝手に土地を取り上げて基地にしてしまった。であれば引越しの費は自分で出していただき、引越し先は自分で見つけていただいて、荷物をまとめて出て行っていただくのが道理ではないでしょうか」です。
東門沖縄市長は「抑止力というが、海兵隊の任務は何か再検討が必要では」と発言しています。
宮城嘉手納町長は「65年も続いたアメリカの軍事支配からの脱却は主権国家の義務」と語っています。
抑止力=日本を守るためという呪縛を解き放つことが必要ですよね。
投稿者: 恵二 | 2010年05月07日 13:53