大阪入り3日目/こくた恵二の政策一言訴えと解説・その6『法人税』
6月29日、大阪入り3日目です。昨日は城東区を中心に朝のごあいさつからまず、JR鴫野駅前(左上段)。東中浜商店街(右上段)、緑橋商店街、城東商店街など商店街を回って「消費税増税ノーのあなたの願いは、大阪選挙区は清水ただし、比例代表は日本共産党」と力強く訴えました。山中智子大阪市会議員とご一緒でした。
生野区のJR桃谷商店街前(左中段)、JR平野駅北側(右中段)で宣伝。生野区は市会議員の補欠選挙も参院選と同日に行われ、柴山のぼる予定候補とご一緒でした。平野駅では、山本陽子大阪府会議員、いなもり豊市会議員がご一緒でした。
夜は、清水ただし参院大阪選挙区候補の地元、大阪市会議員として選出された福島区大開小学校での演説会でした。先の市会議員補欠選挙で、維新会には敗れたものの、自民、民主を退け2位と善戦した山田みのり市会議員予定候補とご一緒しました。(左下段)
最後は守口市民会館での演説会でした。 (右下段)
今日は、難波での朝宣伝から始まって、夕方は茨木市・高槻市・寝屋川市・枚方市と、わりと京都に近い地域で街頭宣伝・演説会と終日活動しました。
こくた恵二の政策一言訴えと解説、第6回は『法人税』の問題です。
財界は「日本の法人税は高すぎる」主張し、法人税の減税とセットで、消費税の増税を主張しています。(4月13日、『成長戦略2010』)
菅首相が打ち出した『強い経済』すなわち法人税の減税という主張や『強い財政』すなわち消費税の増税は、この財界の意向をうけたものなのです。
では本当に『日本の法人税は高すぎる』のでしょうか?
日本の法人税率は、現在約40%となっていますが、大企業が払っている税金ははるかに低いのが実態です。
しんぶん赤旗で報道されていますが、大企業に対する優遇税制が一段と強まった2003年度から09年度の7年間を対象に試算をした結果、経常利益の上位100社(単体)で負担率は平均33・7%でした。
図右を見てもらえば、ソニーが12・9%、米倉弘昌・日本経団連会長が出身の住友化学が16.6%と、名だたる有名企業は、のきなみ10%・20%台です。このことは、「朝まで生テレビ」で私が発言したところです。同じく出演した経済評論家の勝間和代さんも「日本の大企業の法人税率は特別な措置のもと安くなっている」と私の発言を裏付けたのです。
財界の税制担当幹部自身も「日本の法人税はみかけほど高くない」と認めています。
阿部泰久・日本経団連経済基盤本部長は税の専門誌『税務弘報』1月号で、法人税について「表面税率は高いけれども、いろいろな政策税制あるいは減価償却から考えたら、実はそんなに高くない」「税率は高いけれども税率を補う部分できちんと調整されている」と説明しています
大企業の実際の税負担率が高くない理由は、大きくは二つの要因があります。研究開発減税と外国税額控除です。
研究開発減税(企業が製品開発や技術改良のために支出した試験研究費の一定割合を法人税額から差し引ける制度。研究開発費の多い大手製造業に得な制度です)
外国税額控除(海外に進出した日本企業が外国で法人税を払う場合、その分を日本で払う法人税から差し引く制度。全体の9割が大企業です)
そのほか欠損金の繰越し控除期間を5年から7年に延長したため、3大メガバンクはこの10年間法人税を1円も納めていないなど、さまざまな大企業優遇税制のために不公平な税制になっています。
2、法人税の他に、社会保険料の事業主負担分もある
法人の負担というとき、法人税だけてではなく、社会保険料の事業主負担分もあります。
日本の企業の社会保障負担は、ヨーロッパに比べてずっと低くなっており、税金と社会保険料を合わせると、政府の統計でも、日本の大企業の負担は、ドイツの8割、フランスの7割程度にすぎません。
「法人税が高すぎる」というのは、財界の身勝手なキャンペーンであり、事実ではありません。日本共産党はこのことを堂々とどうどうと主張していきます。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2010/06/29