交通政策を転換し、移動の権利を保障せよ
11日、衆院国土交通委員会で、地域公共交通活性化法案について質問した。
2000年以降に廃止された地方の鉄道は30路線、610km(予定も含む)。バスの廃止路線も02年以降、854路線、
3万2千kmに及ぶ。 私は「地域公共交通の危機的状況が顕在化し、戦後最大の『岐路』にある」と指摘。
その原因を問うたのに対し、冬柴国土交通大臣は「モータリゼーション、利用者の減少などの進展」と答えるだけだった。
「自然現象ではない。地域公共交通の市場化、規制緩和によって、路線廃止などが加速された」と政府の責任を追及した。
そのうえで、①モータリゼーション推進政策の転換、②公共交通を重視し、市場まかせを改める、③すべての住民に移 動の権利を保障する、交通政策をこの方向に転換する時代に来ていると提起した。 大臣は
「移動の自由が奪われる人々に配慮して、(公共交通を)維持していくための智恵を出してほしい。法案は、その手立てを講じ、
全面的に支援するもの」と理解を求めた。 私は「それを住民の権利として保障することが必要」と重ねて要求した。
法案は全会一致で可決された。
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| Update: 2007/04/11
コメント
はじめまして、こんばんは。
>移動の権利を保障せよ
これは大変心強いです。
新しい鉄道が出来る一方で、私の県でも鹿島鉄道など鉄道やバスが毎年のように無くなっています。
仰る通り田舎の鉄道やバスはそもそも「儲け」が出ませんので、不要論まで出ていますが、では、そういった地域では公共交通機関が不要なのか?「儲からない」田舎の人は公共交通機関の便益を享受する権利が無いのか?と言いたくなります。
「開発」をして「儲かる路線」にすべきとの意見もよくありますが、こういった意見は、田舎が田舎のままであってはいけないと言われているような気がしてなりません。
投稿者: よるの黒茶 | 2007年04月11日 23:41
うちの村は広いのに公共交通がまことに貧弱で唯一の公共交通は1時間に1本のJRだけです。もっぱら自動車で移動となります。しかしお年寄りが年々増える中で運転が困難になり、免許証を取り上げられる例も出てきました。買い物をするのにも病院に行くのにもこの村では自動車がなければ何も出来ないのが現状です。公的機関が住民の足となる必要性は全国どこでも増えてくると考えられます。うちの支部で行ったアンケートでも公共交通機関の充実を願うものが多々ありました。
そういえば、先ほど車に乗ってビラ配りに行った親父はどこかでぶつかっていないか心配。では!
投稿者: 市川一実 | 2007年04月13日 10:23
夜の黒茶さん。メールありがとうございまず。
公共交通とは何なのか?移動の権利を保障することは国と地方自治体の責務と考えます。
田舎が田舎であることがすばらしいことだと思います。
投稿者: 恵二 | 2007年04月21日 20:21