臨済宗大本山相国寺・有馬頼底管長の平和への思い
京都では夏の早朝、市内各地の寺院で「暁天講座」 が開かれます。 午前5時とか6時の早朝に開講し、僧侶や著名人のお話に耳を傾けます。宗派によっては座禅や読経を一緒に行うところもあります。
本日(2日)と明日は、臨済宗相国寺派大本山相国寺の暁天講座です。このブログでも何度か紹介をしていますが、有名な金閣寺・銀閣寺は、 相国寺の山外塔頭(さんがいたっちゅう)です。
昨年、私も初めて参加をさせていただき、臨済宗相国寺派管長・ 有馬頼底猊下の講話をお聞きしました。昨年は「禅の思想は平和の思想・・・戦争は禅の思想と対極にあるもの」と述べて、 憲法9条の意味を説きました。毎年「平和」に関わることに一言触れるのが、有馬管長の講話の魅力のひとつです。
今年は残念ながら国会の都合で参加できませんでしたので、 秘書の小林さんに代理で参加してもらいました。(写真左は地元上京区の、さこ祐仁・京都府会議員、 くらた共子・京都市会議員)
今年は江戸時代末期から明治にかけて活躍した蒔絵師の”柴田是真” の話を中心に、日本画をはじめとする日本の美術品が、海外からも高く評価されるなど、いかに優れているかということ、そして、 その日本の誇る「文化財」の多くが、国ではなく民間の寺院によって所蔵され守られてきたことを、 相国寺の境内にある承天閣美術館の所蔵品の紹介もまじえながらお話しされたそうです。
優れた日本の美術品の国外流出の危険に対して、国からの依頼を受け、
寺院が守った例も少なくないのですね。
「文化庁の予算が『仕分け』とかいって削減対象になっているが、税金のムダ使いというなら”軍事費”こそムダ使いです」
「軍隊にあまりお金をかけなかったから日本は戦後成長できた」と話されたとのこと。
このあたりは有馬頼底管長ならではと思うのは私だけではないでしょう。
「憲法9条京都の会」の呼びかけ人でもある有馬頼底さんの平和への思い、 今年は残念ながら直接お聞きできませんでしたが、来年は、また参加させていただきたいと思います。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2010/08/02