こくたが駆く

労農党代議士・山本宣治記念碑、長野県別所温泉・安楽寺、柏屋別荘を訪ねる!

  京都に縁が深く、革命の先達・労農党代議士山本宣治の宇治にある墓・碑を正月に詣でることを習わしとしている。

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実は、もう一つ記念碑が、長野の上田・別所温泉の安楽寺の境内に建立されている。

1930年5月1日、上小(上田・小県)農民組合連合会は、前年に記念講演を行い、右翼の凶刃に倒れた山本宣治の死を悼み、抗議の記念碑をタカクラテル(文学者、戦後日本共産党衆院・参院議員)の借家の庭に建立した。

  治安維持法のもとで、警察は碑の取り壊しを家主である齋藤房雄氏に命じた。氏は密かに碑を自宅・旅館柏屋別荘の庭に埋め、38年間守り抜いてきた。

戦後、この碑は1971年に再建。さらに、1988年にタカクラテルの記念碑が、”山宣”の碑に並べて建立され、齋藤房雄記念碑は2006年山宣碑再建35周年を期して建立された。

 

齋藤房雄氏のご子息・三雄さん(当時旅館柏屋別荘館主)のを訪ねお話を伺ったのは、10数年前になる。そのご手紙のやりとりをして、いつも「またお伺いします」の空約束のしっぱなしだったが、この度ようやく約束を果たせた。

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この旅館に、記念碑は隠されていた。齋藤三雄さんは、毎年催される10月第三日曜日は欠かさず出席し、このことを語り継いでいる。またタカクラテルと齋藤房雄さんの出会いにまつわるエピソードもお聞きした。

庭に出て、記念の一枚を撮る。「山本宣治記念碑保存地跡」の立て札が見えますか?

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2010/08/27

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コメント

わー、懐かしい!もう何年前になるのでしょうか小生若くて元気だったころ、シビックの新車を購入して間もなく家内と信州に旅し泊った宿が柏屋別荘でした到着が遅くなり玄関先で待ていてくださった大女将には恐縮しました。今の当主もまだお若く小さかったご子息がお母様とご一緒に部屋まで配膳の手伝いをされていたのが印象的でした。当時、そんな宿とはまったく知りませでしたが思い返すと一期1会とは素晴らしいと感じると同時におもてなしの心温かい柏屋別荘の皆様に又お会いしたいと感じておりますが今の小生には少々大変です、いつかお会いになる機会がありましたらよろしくお伝えください。

 井上公舟さん、いつ頃でしょうか?
 現当主の善哉さんが切り盛りされています。
 山宣の記念碑の逸話はいまでこそ多くの方々の知ることになりましたが。
 齋藤三雄さんは、きさくな方です。
 山宣、タカクラテル、齋藤房雄さんの想い出を楽しく語っていただきました。
 毎年開催される碑前祭には出席されるとのことでした。私自身もまたお会いしたいと思っています。

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