京都において、インド共産党(マルクス主義)と懇談
一昨日の日曜日、日本共産党の京都府議団、京都市議団の代表団と、プラカーシュ・カラート書記長を団長とするインド共産党(マルクス主義=CPIM)代表団との懇談が、京都市内で開催されました。
日本側からは私の他に、森原公敏・国際委員会事務局長、梅木紀秀・京都府議団副団長、原田完、光永敦彦、西脇いく子の四府会議員、山中渡京都市議団長、倉林明子、加藤あい、西野さち子の四市会議員が参加しました。
今回の懇談は、共産党が一番強い地方自治体の党活動を知りたいという要望があり、地方議会のなかに占める日本共産党の比率が全国で一番高い京都の党がお会いすることになりました。
カラート書記長からは「私たちは、京都が美しい景観と、長い歴史、伝統・文化をもったの都市であるということをよく知っています。そして共産党が強いということも」と挨拶があり「京都の日本共産党の議員がどのように住民の要求を取り上げ、実現する活動をしているのか?」「京都で共産党が強い理由は?」などの質問がありました。
住民要求の問題では、高すぎる国民健康保険料の引き下げを求める活動や、京都の景観を守る運動を紹介。これには、インドでは医療保険制度はなくて、無料で診察を受けられる国営病院があること、ただし国営病院は医療水準が低くて待ち時間も長く、お金持ちは民間の病院にかかっているとのことでした。
私からは、京都の共産党が強い理由について、私見ではあるがとして「3つある、一つは、京都の進取と反骨の精神、過去に28年にわたって民主府政の与党であったこと、その中で民主府政を支え、京都の西陣織をはじめとする伝統地場産業・中小零細企業、農業、漁業、医療、教育など暮らし全般にわたる府民本位の政治を行って来たこと。そして、党員拡大としんぶん赤旗読者の拡大で全国一の水準を築き上げてきたことだ」と紹介しました。
CPIMの活動紹介には驚くばかりでした。人口12億人のインドが、多様な民族、言語、文字、文化、社会、宗教を持つということは何となく知っていたつもりでしたが『CPIMの機関紙は6つの言語版で日刊紙を、さらに+8言語で週刊紙を発行をしている』『党大会での書記局長報告も、途中・途中に『translation!(通訳を!)』と途切れて、いくつもの言語ごとに通訳される』といった話をお聞きすると、ちょっと想像のつかない世界です。
そのなかでCPIMが西ベンガル、ケラーラ、トリプラの三つの州で政権を担っていることや、きっかけは農地解放運動で、地主が独占していた土地を、貧しかった農民に解放したことや、インド全体では7割台の識字率が、3つの州では99%の識字率を誇っているなどの活動が報告されました。
お互い国は違えど、社会的弱者の立場から住民の要求を実現する活動に努力していることがよくわかりました。たいへん有意義な懇談でした。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2010/08/31