日中友好議連として訪中は、交流を深め、6ヵ国協議などでの意見交換も
4月28日~30日の三日間、日中友好議員連盟(会長・高村正彦元外相)が訪中。
温家宝首相の「氷を解かす旅」の成功を受け、しばらく滞っていた超党派の日中友好議員連盟の代表団として公式に訪中。
温家宝首相との会談に始まり、密度の濃い交流であった。
いずれも、温家宝首相の訪日の成功を喜び合い、
議員交流をはじめ草の根の交流とりわけ青年の交流や各分野の交流をいっそう充実させることを確認しあった。
戦略的互恵関係の具体化の問題や、東シナ海の共同開発について率直に意見交換をおこなった。
また、6ヵ国協議の進展を願い、朝鮮半島の非核化と拉致問題の解決に中国の役割の発揮と努力を期待すると語った。
(写真左は中国全人代人民大会堂前で、右側は盛華仁全人代副委員長と会談終了後会場前で、代表団が記念写真)
代表団は、高村正彦、町村信孝、小坂憲次、伊藤信太郎、鈴木淳司(以上自民党)、横光克彦、近藤昭一、藤末健三(以上民主党)、
遠藤乙彦(公明党)、渕上貞雄(社民党)と私であった。
28日は、温家宝首相との会談。 宋健・中日友好協会会長との懇談。
29日は、朝8時25分から胡春華・中国共青団中央委員会第一書記との会談。11時過ぎ盛華仁・全人代副委員長との会見。
午後2時からは武大偉・外交部副部長と会談。5時過ぎから唐家セン国務委員との会談。とギッシリ日程の詰まった活動をおこなった。
私は、胡共青団第一書記との会談では、中国の「調和の取れた世界」という方向を評価し、
「国連憲章にもとづく平和の秩序の実現のためにともに努力すること」、「紛争については、協議と話し合いを通じ平和的手段で解決する」
「歴史認識については過去を心に刻むことが大切だ」という基本的考えをあらためて述べた。
盛華仁副委員長との会見は和やかに。日中間の議会同士の交流が昨年は衆議院、今年は参議院でおこなわれており、
その際にも多くの方と顔見知りになっている。サッカー議連の話しも出た。私は、日韓共同開催でW杯の成功に頑張ったサッカー議連で「中国、
ロシア、韓国、北朝鮮、日本の国会議員での北東アジア5ヵ国サッカー大会の開催などを提案したことにも触れ、「腕を撫す」
という言葉があるが「足を撫している」ぜひ実現したいと交歓した。
武・外務副部長との会談はお知らせした通りだが、さすがに6ヵ国協議の議長だけあって、 6ヵ国協議の成功への確信と自信がみなぎっていて、新しい動きを逐一報告があって興味深かった。
唐家セン(王へんに旋の字)さんは、日本がとりわけ上手で、機微にわたる発言については、中国語で話した後に再度自分で訳すほどだ。
訪中の度毎にお会いしていることもあり、いろいろな交流ができた。すでに報告を載せたが、
中国の外交についての原則的諸方針をキッチリ述べていたことや、日中共同プレス発表にもとづいての正確な提起などがとくに印象的だった。
ご承知のように「東シナ海の5つの共通認識にしたがって5月に共同開発の案を提案する。新しいラウンドでの協議が進むよう、
可能な解決を見出すよう期待する」最後に「胡錦濤主席の訪日についての時期を相談している」との発言でしめくくっていた。
| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2007/05/06
コメント
お疲れ様でした。最近はもうあったかくなってまいりましたね。
中国のかたというのは非常にしたたかです。自衛隊員がハニートラップに掛かるということも多々あります。穀田先生も気持ちを弛緩させ、懐柔されることないよう願っております。
ps
和服お似合いです。
投稿者: 池田大作 | 2007年05月07日 19:38
ありがとうございます。わが党は道理にもとづいて中国共産党と付き合ってきました。60年代の毛沢東らによる日本共産党への干渉と闘い続け、98年に相手方が公式に謝罪をしたことで交流を再開した経過があります。
そのうえで、社会主義をめざす中国の方向について注意深く見守っているところです。
日本共産党と中国共産党間での理論交流なども行い、ブックレットになっていますので参照していただければ幸いです。
「21世紀の世界と社会主義」(日中理論会談で何を語ったか)不破哲三著
投稿者: 恵二 | 2007年05月15日 22:57