日本とドイツの交流150周年国会決議をめぐって//いっせい地方選挙後半戦ラストサタデー、宇治市の候補応援に!
22日、衆議院で「日独交流150周年決議」が採決されました。自民党は、決議の際に退席、反対、賛成と態度がバラバラになりました。
この問題めぐって、メディアの記者から日本共産党の考えを問われました。
私は、「まず、日本とドイツが交流を始めてから、150年の節目に当たり、ドイツの国会が両国の友好を決議しました。それに応えて日本の国会が決議するのは、当然かと思います」とした上で、「内容が問題です。戦争についての歴史認識にかかわる記述が重要です。」として、今回の一連の経過についても明らかにしました。
当初、各党に示された決議の原案は、「両国はその侵略行為により、近隣諸国の人々に対して多大な損害と苦痛を与えることになった」と『侵略行為』に言及していました。
ところが、最終段階で提示された案には、『侵略行為』の文言は削除され、「各国と戦争状態に入り多大な迷惑をかけるに至り、両国も多くの犠牲を払った」と変更されました。
先の戦争は、日本の「侵略戦争」であることは明確です。この認識を抜きにしたら戦後の世界政治の原点を否定することになります。歴史認識問題で言うなら、少なくとも“村山首相談話”の到達点を踏まえるのが当たり前です。
“村山談話”は、「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争のへの道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました」と政府としての見解を明らかにしました。
今回の決議に当たって、歴史認識の中心部分である「日本の侵略」を後退させる決議は許されないということです。
また付け加えれば、ドイツ連邦議会の決議は、歴史認識について、「ドイツと日本は侵略・征服戦争を行い、被害を受けた近隣国の人々に破滅的結果をもたらした」と、痛切な反省の文言を記述しています。
そういう立場から、日本共産党は、この決議の採択に反対しました。
いっせい地方選挙後半戦、ラストサタデーは、雨の中、京都府・宇治市会議員選挙の候補応援で駆ける。(詳細は明日に)
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2011/04/23