東日本大震災、沿岸地域における地盤沈下による浸水・冠水被害が多発。直ちに応急対策、恒久対策を国責任で行うよう求める。国土交通委員会質疑にて。
27日、国土交通委員会で、公共土木施設災害復旧工事代行法案と建築制限特例法案の質疑がおこなわれました。
私は、東日本大震災によって、地盤沈下が起き、浸水・冠水被害が起きている問題を取り上げました。
まず、宮城県の石巻市や塩富町の沿岸地域が地震によって地盤沈下し、防潮堤や河川堤防の崩壊などによって、浸水・冠水被害が出ており、復旧工事さえままならない状況を示し、実態の掌握と地域に合致した応急対応と恒久対策を求めました。
今後、満潮、大潮、台風に伴う低気圧など秋に向けて一層の被害が拡大が予想される、放置しておくわけにはいかないとして問題を提起したのです。
大畠章宏国交相は「梅雨までに応急対策として海面と陸面の縁切りを実施し、その後、恒久的に復興に資する災害防止対策をおこないたい。市町村ができなければ、県や国が代行し、被害が出ないようにやり抜く」と答弁しました。
また、宮城県柴田町関係者から、「復旧の本工事には国からの補助があるが、国の査定を受けるまでの事前調査費用は補助が限定されている」との意見が出されていることを紹介し、「負担を軽くしてほしい」との声に応えるよう迫りました。加藤都市・地域整備局長は「事前調査費用を、(補助対象である)工事費用に含めて対応したい」と答えました。
さらに、同じく柴田町では約100箇所の道路の補修工事が発生しているが、事務処理だけでも大きな負担となっており、面的な道路被害として認定して国の補助を活用できるよう弾力的な対応を求めました。
これに対し、津川政務官は、「連続する箇所が交差している場合も含め、100m以内という条件についても柔軟に対応したい」と答えました。
私は「平時ならいざしらず、四角四面で対応すべきではない。柔軟に対応するべき旨を徹底されたい」と念を押しました。
(質疑の後半部分は、後日に載せます。)
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2011/04/27