京都「春の古本まつり」(5月5日まで「みやこめっせ」にて)で大正ロマンに出会う//千本ゑんま堂の大念仏狂言と普賢象桜
1日、全京都統一メーデー(後日報告します)の会場から、「みやこめっせ」(京都市勧業館)に駆けつけました。
毎年楽しみにしている、今年で29回目を迎えた「春の古本まつり」で古本を見て回るためです。まずは、京都古書研究会の森下正巳代表(三密堂書店)など主催者のみなさんに「今年も楽しませてもらいます」と挨拶し、案内状で宣伝されていた「大正100年記念コーナー」に案内していただきました。
なんと「大正11年実測、大正14年作図」と記載された京都市計画図があるではありませんか。
「うちのあたりの地図はないか」と探していると「船岡山」の地図には、船岡山から西は現在の立命館東部まで含んだ、大正11年当時の姿が鮮明に浮かび上がりました。さっそく、京都古書研究会広報で、「大正100年コーナー」の担当であり、地図を持ち込まれた竹岡書店の草木さんから地図の来歴などを伺いし、購入することができました。
毎年楽しみな「春の古本まつり」は、本日1日から5日まで京都市左京区の「みやこめっせ」で午前10時から午後4時45分まで開催されています。お見逃しなく(最終日は午後4時まで)。京都、大阪、岡山、徳島などの約40書店が参加し、50万冊以上の古本を販売しているとのこと。
次に、こちらも本日から開催されている、京都市登録無形文化財で、京都の三大念仏狂言の一つである千本ゑんま堂の大念仏狂言を見に行きました。
この狂言は、ほとんどの演目にセリフがあるのが特徴で、天正10年(1583)、織田信長が上杉謙信に下された狩野永徳筆の「洛中洛外図屏風」のなかにも、境内でこの狂言を演じている様子が書かれているとのことです。(上杉本洛中洛外図屏風の本を実は古本市で求めたのも懐かしい思い出です)
境内の西北隅には重要文化財の紫式部供養塔が建立されています。南北朝時代の1386年に建立されたとの刻銘があります。紫式部のあの世での不遇な姿を見て成佛させんがために建立した供養塔と伝えられています。
その右手には「普賢象桜」が満開でした。花の中心からみどりの葉が二本伸びていて普賢象菩薩の乗る象のきばのように見えることから命名されたとのことです。(千本ゑんま堂大念佛狂言保存会の方々が、練習中でした)
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2011/05/01