こくたが駆く

京都市北区衣笠・金閣の「こくたを囲む」会//2011年度第一次補正予算の代表質問その三

DSCN3386 4月30日に、地元京都市北区の衣笠・金閣学区、定例の「こくたを囲む」会が開催され、いっせい地方選挙の結果や東日本大震災での救援と復旧・復興問題などについて語りました。(井坂博文京都市会議員、河合日本共産党京都北地区委員会委員長が参加しました)

補正予算採決の衆議院本会議終了後、菅直人首相らのあいさつを受けるのもそこそこに、直ちに新幹線で京都に向かい、、荷物を持ったまま会場に駆けつけました。
まずは、先の、京都府会議員・市会議員選挙において、地元北区での全員当選へのご協力に感謝を表明しました。また、衆議院京都1区では、四年前の前回議席を確保できたことを報告しました。

大震災救援、復旧・復興についての私たちの考え方を詳しく述べました。特に復興については、1995年の阪神淡路大震災の際、神戸市が2カ月という短期間で都市計画を決定するなど、住民参加、住民合意が著しくそこなわれ、コミュニティも破壊された経過と問題点を報告。その教訓からも、今回の復興にあたって「計画は住民かしっかり議論して決定し、自治体が実施し、財政は国が責任を持つ」という原則が大事であること。

さらに、復興の財源をめぐっては、歳出では、法人税減税、証券優遇税制など大企業と大資産家優遇のやり方をあらためること、米軍への思いやり予算など政治の鋭い対決があることなどを詳しく紹介しました。

そして、住宅再建のための「生活再建支援法」の支給額の増額とともに、破壊された農業、漁業・水産業、中小企業のために「マイナスからではなく、せめてゼロからのスタート」を援助する『”なりわい(=生業)補償』を新しく提起したことを報告しました。

また東京電力福島原発事故に関わっては、「ビートたけしのTVタックル」で、私の発言を紹介し、日本共産党の果たしてきた役割とともに、今回の事故が「2重の人災」であることも報告しました。

参加者からは、東日本大震災の現状、福島原発について、国会における補正予算の質疑と各党の動向、米軍のロボットによる支援をどうみるのか、復興構想会議の座長の発言をめぐってなど多様な質問や意見が飛び出し、膝を交えじっくりと懇談することができました。

《東京電力福島原発事故の対策について》20110428020782

第三は、東京電力福島原発事故の問題です。

菅総理、あなたは今回の原発事故は「あってはならない事故」だと言いましたが、それは「安全神話」にたって必要な対策をとってこなかったために起きたものです。事故が起こってからは、法律で定められたことさえやらずに被害を拡大してきたのです。その責任は重大です。総理、あなたは、一昨日、今回のような深刻な事故は「起こりえない」「多重防護だから安全」などとしてきたこれまでの政府答弁が誤りであったと認めました。

こうした見地に立つのであれば、あなたのやるべきことははっきりしています。

一つは、事故の拡大を防ぎ、一刻も早く事態を収束させることです。

原発事故の収束なくして復旧・復興はありえません。東京電力が作成した「工程表」の根拠となっているデータのすべてを提出させ、それを公開すること。内外の英知を集め客観的な評価をおこない、事態の収束の見通しについて明らかにすることです。

二つは、原発に起因するすべての被害について速やかに補償することです。

政府に促され東京電力が開始した「仮払い」は、三十キロ圏内に限定され、漁業や農業被害などは対象外とされています。原発から二十キロ圏内、三十キロ圏内、三十キロ圏外を含む南相馬市では、「仮払い」によって住民が分断されることまで起きています。総理、あなたはこれでよいと考えているのでしょうか。事故により深刻な事態を引き起こしたばかりでなく、その補償をめぐっても住民を混乱させる、こんなやり方は直ちに改め、原発に起因するすべての被害を補償する、このことを明確にさせるべきではありませんか。

三つは、今回のような深刻な事故が起こりうるとの前提で原発行政を見直すことです。

現在設置されている原発すべては、「安全神話」にもとづいて国がお墨付きを与えてきました。新増設の計画は直ちにやめるべきです。全国五十四カ所すべての原発の総点検を急ぎ、安全が確保されない原発は直ちに停止するなど、「あってはならない事故」の危険をなくす努力を真摯におこなうことです。さらに原発依存から脱却し、自然エネルギーへの計画的な転換を決断すべきです。総理の責任は重大であり、明確な答弁を求めます。

最後に、元の生活を取り戻したいとの切実なおもいを実現するため、被災者のみなさんとご一緒に力をあわせて奮闘することを表明して質問を終わります。

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2011/05/06

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コメント

先生お久しぶりです。
今日 ニュース見て驚きました
民主党の石井議員(震災のお偉い方)がタイでゴルフしておられるのを取材陣に向かって「大げさに描くなよ・・・単なる息抜きだから・・・」と一喝されていました、震災で東北の方達は苦労しているのに・・なさけない・・・

そして こんな時こそ全政党は政党助成金(間違っていたらすいません)を返し、震災の方に回したら良いのに、なぜしないのか・・・わからない・・・

今の与党の政治家は言っている事とやっていることが逆と違うかなっと思う・・・

先生質問ばかりしてすいませんです。

また、お会いしたく思っています。

 中年おやじさん。お怒りはもっともです。
 話題に人は、そのあともつまらん言い訳してましてたようです。
 政党助成金全部返上しろと言っても無理な政党ばかりですから。
 しかし、せめて3割くらい返上したらどうだと思いますよね。
 またお会いしたときに!

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