復旧・復興における国の使命とは何か? 「被災者が失われた生活となりわいの基盤を回復して再出発できるように国が責任を持って行うことが復旧・復興の目的だ」。
昨日のブログで急いで、東日本大震災復興特別委員会における「三陸鉄道再建」「地域の足の確保」などの質疑を、まず報告しました。
24日の復興特別委員会で、私は、①復旧・復興への国の使命、②被災者再建支援法に基づく支援金の確保、③被災地における「足の確保」、④ガレキの処理について追及しました。 本日は、その続編を掲載します。
①未曾有の災害からの復旧・復興についての国の使命とは何か?
私は、「日本共産党の考えは、一人ひとりの被災者が失われた生活となりわい(生業)の基盤を回復して自分の力で再出発できるようにすることであり、それに国が責任を持つということだ」と主張。「災害復旧・復興について国の使命の基本とは何ぞや」と問いました。
片山総務大臣は「国の使命・ミッションだが、誰のためか、それは被災者のため。被災者の絶望を希望に変え、不安を解消するのが使命。これを市町村が行ない、全面的に国がバックアップする」と答弁。
枝野幸男官房長は、「それぞれの個人、ご家族を支えていくことが政府の役割。営みを支えることが出発点」と述べました。
私は、「いち早く希望のもてる政治のメッセージを発することが根本」として、具体的な問題を展開しました。
②被災者再建支援法に基づく支援金の確保について
次に、住宅再建支援金の申請と支給の取り組みの実態を質しました。
松本龍防災担当大臣によれば、「おおよそ10万人の対象で申請は約16,000人、支給は2,900人」とのこと。処理済みが1割強とは、どうしようもない遅れだ。
いま被災者は、着の身着のままで避難所生活とか、被災住宅での生活とかで、生活資金にも事欠く事態だ。当座の現金が直ぐにも必要なのに、これで対応できるのか」と厳しく批判しました。
「そもそも、未曾有の災害のもと『基金』の運用だけで財源が確保できるのか」と問題提起。「現在基金は538億円。仮に10万世帯に100万円の仮払いするだけでも1000億円必要となる。さらに加算支援金の200万円の支払いが必要となる。国は520億円積み増ししたと云うが、2分の1の地方負担ができてはじめて可能な制度であり、『全額国負担により基金の創設を』との全国知事会の要望もある」と支援金の確保のための決断を求めました。
松本大臣は、「よく理解できる。(国と地方の)割合を調整する十分な議論をしたい」と答弁。私は、「どう決断するかだ。まず、支援金をだせるように体制を変えることが大切」と重ねて追及。大臣は「仰るとおり。とにかく(必要額を)満額支給する決意だ」と述べたので、さらに重ねて「(国と地方の負担の)体制を変えることだ。よろしいか」と念を押し、「はい」との返事が返ってきました。
| コメント (1) | トラックバック (0) | Update: 2011/05/25
コメント
ムービー見ました
拍手いいですね!!
被災者のみなさんの
代弁者となり
委員会の場で発言
議員としては
当然のことですが
自民党の質問とはまったく違い
うれしく思います
いい答弁も引き出せて
よかったです
投稿者: 尼たま | 2011年05月26日 23:14