岩手県「三陸鉄道の復旧に向け、二次補正で対処する」と大畠国交相が答弁。大震災復興特別委員会で私の質問に。
24日、東日本大震災復興特別委員会が開かれました。このハイライトを二日に分けて報告します。
私は、被災地岩手県の三陸鉄道の復旧についての具体化がどうなったのか、大畠章宏国土交通大臣に質しました。
5月11日の国土交通委員会で、私の質問に答えて大畠章宏大臣は「地域の方々がもう一度安心して乗ることができる鉄道を復旧できるように国として全力を尽くす」「第2次補正予算にむけ、補助率の見直しも含め必要な支援策について十分検討したい」と約束していました。その具体化について、再度追及したわけです。
大畠国交大臣は、「従来の(支援の)やり方では(復旧は)難しいと理解している。省の職員に『知恵を出せ。なんとしてももう一度電車を運行できるように』と指示している。復旧に全力を尽くしたい」と答弁し、さらに、「二次補正予算の中に、資金を確保して復旧するようしたい」と踏み込んだ答弁をしました。
実は、このヤリトリが行われた第一委員室は、民主党、自民党を問わず、大きな拍手が起こったのです。
次に私は、「多くの被災者が車を失っているもとで、日常生活のリズムを取り戻すうえでも、被災地の足を確保する重要性は論を待たない」と述べ、鉄道だけでなく、バスやタクシーに対しても国の援助を行うべきであると主張しました。
松本龍防災担当大臣は「震災の起きた早い時点から、問題意識を持って、被災自治体にワゴン車を送るなど取り組んできた。バスやタクシーの復興に制度の運用の弾力化など行いたい」と答弁。
私は、被災した自治体が、無料バスを運行するなど、釜石市や陸前高田市、大船渡市、南三陸町などの努力を紹介し、「これは、一度断念した業者も『営業を再開しようか』の後押しになるし、雇用にもつながる」と主張。さらに、国交省や厚労省での運用の弾力化が行われている実例も示し、「既存の制度の運用の弾力化は進みつつあるが、利用者の側を支援する視点が大事だ。ここを進めるべきだ」と論点を整理し、「地域の再建のために生活の再建への支援を。そのための財源の確保を」と求めました。
枝野幸男官房長官は「『地域の足』の確保へ、個別の財政支援と共にどういう使い方もできる一括交付金的な出し方の両面から、出来るだけ早く利用者の便に供せるようにしたい」と答弁しました。
最後に私は、ガレキの処理について、「復旧活動・再建、とりわけ日常生活を元に戻し、まちづくりなどの方策を軌道に載せるためにも、ガレキの撤去は大前提だ」と述べ、2カ月が経過して陸地の約15%しか仮置き場に搬入できていない現状、しかも海のガレキが計算に含まれていない問題を指摘し、改めて、「海のガレキも含めて、8月末までに」処理するよう求めました。松本国務大臣は「全力をあげて努力したい。国交省などの力も借りて、市町村とも連絡取りながら努力する」と答えました。
| コメント (4) | トラックバック (0) | Update: 2011/05/24
コメント
お疲れ様でした
GOOD JOB でしたね!!
観たかったです
放射能汚染問題もとりくんでくださ~い!
投稿者: 尼たま | 2011年05月25日 00:28
尼たまさん、お久しぶりです。
国会の院内テレビはデマンドで視れるのではないでしょうか。
良く、しんぶん赤旗を読んで下さい。私たちの全面的取り組みの一端がおわかりいただけます。
投稿者: 恵二 | 2011年05月25日 23:09
鉄道の復興は不可欠です三陸鉄道は地域が必死に守ってきた鉄路ですからなんとしても復活させないといけません。国が全て復旧費用を出すべきだと思います。また、JRも同様に国が全て復旧費用を賄うべきです。町の復興ビジョンと併せてまずは高架にするべきだとは思いますが、同時に津波の避難場所としても活用しないといけませんね。
一向にJRは復興が遅々としています。その中で大船渡線についてですが気仙沼から先、陸前矢作までは復旧は早くできるのではないでしょうか。鹿折唐桑駅付近が流されたらしいですがそこをとりあえず復旧させるのは可能だと思います。提案としたいのですがどうでしょうか?
投稿者: 博多の弾丸ファイター | 2011年05月26日 02:07
博多の弾丸ファイターさん、いつもありがとうございます。
三陸鉄道の場合、トンネルがとても多いので、地元の方々の考えで復旧計画を進めるでしょう。
二次補正への予算計上はぜひ実行させねばなりません。これからもよろしくお願いします。
私も、そのへん事情までは全部知っているわけではないので、提案しておきます。
投稿者: 恵二 | 2011年05月28日 18:48