こくたが駆く

自民・公明提出の「不信任決議」には、「棄権で臨む」ことを表明

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午後8時半に、日本共産党としての緊急記者会見を行い、志位委員長が、「明日の自民・公明提出の内閣不信任案に対する態度について『棄権』する」と表明した。

理由は、午後に開催された野党党首会談での、自民党谷垣総裁の発言です。日本共産党は、「仮に不信任案が可決された場合に、どういう展望を持っているのかと問いただしました。それに対して谷垣氏自身が『確固たる展望はありません』と言われました。展望がないということは、大震災と原発事故という危機的状況が続いている下で、混乱が起きることを認めたに等しいことになります。こういうことは自民党の立場が党略的であり、無責任であることをいよいよ明瞭にしたことに他なりません。

このヤリトリを受けて、不信任決議案への対応を考えたとき、仮に賛成するとなれば、自公の党略的・無責任な動きに結果として、手を貸すことになります。したがって、不信任決議案に賛成することはできません。

一方、民主党・菅政権に対する対する政治的態度としては、この間の震災・原発対応や、消費税増税、TPP推進、沖縄新基地拡大の表明など、信任しないという政治的評価はいささかも変わっていません。当然、不信任決議案に反対することはしません。

ですから、とりうる選択肢は「棄権」であり、明日はそういう立場で、本会議に臨みます。

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2011/06/01

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コメント

こくたさんは、テレビでいろいろ言われながら「賛成する」とはっきり言われました。「あれ?」と妻と顔を見合わせ「これでいいの?」とお互い感じました。その後、市田さんと同趣旨で記者会見されました。
 当日の朝赤旗では志位さんがこの経過には一切触れずに、谷垣さんの「その後の展望はない」発言を受けて「棄権」するみたいな記事になっていて、また「あれ?」と思いました。
 「棄権」以外なかったと思いますが、大連立を画策していた人たちは居たかも知れませんが、展望ない事は歴然としていた事のように思われ、党首会談での谷垣発言を受け、「賛成」から「棄権」に態度を変えたというのでは説得力もありません。
ここは、志位さんの発言に、「賛成」としていた判断に誤りががあったことに触れながら「棄権」の態度表明をすべきであったと率直に思います。赤旗では、議員団会議で委員長挨拶を受けて誰もその事に触れる議員さんはいなかったようですが、この書記局長・国対委員長の『賛成』発言から『棄権』への態度変更についてどなたからも質問も意見も出なかったのでしょうか?
この経緯は、おs開かれた党として、赤旗紙上で説明した方が


 H・Nさん、ご意見ありがとうございます。
 連日、国会の対応で気づきませず、返信遅れて申し訳ありません。
 「不信任案について、野党党首会談後、会談を踏まえて国会対策委員会として集団的に突っ込んで健闘した結果、棄権することにした」と記者会見して明らかにしたことを、6月2日付け「しんぶん赤旗」で報道しています。
 判断の重要な要素は、大震災・原発事故が未だに解決せず、危機的状況にある中で、被災地の住民から、「こんな時期に何をやっているのか」という声が多く届けられたことがあります。
 その被災者の意見からすれば、混乱が起こることについて認める党略的対応が、私たちの判断だけでなく、自民党の党首の発言として確認したからこそ、明瞭になったのです。
 私たちは、そういうもとで、賛成する態度は取れないと態度を変えました。
同時に、菅政権の震災対策の遅れや、原発事故対応の二転三転、サミットでの原発推進の態度、さらには、消費税増税、TPP推進の新たな表明など、信任できないという政治的評価は変わっていません。
 そういう議論を経て、最終的に選択肢として棄権することを選んだわけです。

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