こくたが駆く

イラク特措法の延長反対!

 今日の本会議で自民、公明の与党は「イラク特措法」の採決を強行した。
 自衛隊のイラク派兵を二年間延長する法律である。私はメディアの質問に答えて次のように語った。
 「イラクに自衛隊派兵の根拠は三つの点で崩れており、イラク特措法の延長に反対である。一つは、イラク戦争が、 ウソで始められた国連憲章に背く侵略戦争であることはいまや誰の目にも明らかだ。 戦争の最大の根拠とされた大量破壊兵器がイラクに存在しなかったことは確定した事実である。 だからブッシュ大統領も開戦判断の根拠の誤りを認めた。
 二つに、「戦争終結後の人道復興支援が自衛隊の活動」という政府の説明は虚構に過ぎないことが明確になったことである。 航空自衛隊の輸送活動は、多国籍軍の支援が9割であることを政府は認めた。 多国籍軍の中心である米軍はいま大規模な戦闘作戦=掃討作戦を展開している。自衛隊の活動は人道支援どころか米軍の戦争支援そのものである。
 三つに、米軍の占領支配は、イラク国民の反発と抵抗を生み、イラクの復興に逆行するものだ。イラクのマーリキー首相自身も 「年内には自衛隊は必要でなくなる」とのべている。期限を切った多国籍運の撤退こそ必要であり、世界の共通認識だ。

070515質問写真 今日は、国土交通委員会が開催された。私は、測量法改正案の質疑をおこなった。 この法律はインターネットによっても測量成果を提供できるようにし、 国民サービスの向上を図ろうとするもので当然のことであるとして法案賛成の立場を明らかにした。
  測量をめぐっての戦前と戦後の違い、測量の哲学を国土地理院院長に質した。
 「測量・地図は、戦前は軍隊の管理の下に機密として扱われた。戦後のそれは、国民すべてのもの。公開の原則がうちたてられた。」 と答弁があった。測量問題でも国民奉仕の立場が戦後つくられたのである。

 

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2007/05/15

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コメント

戦争中には天気予報さえ軍の管理下に置かれ、天気さえ軍事機密だった。毎日何気なく見ている天気予報も今は、国民すべてのものになっている。アメリカと一緒に戦争を出来る国になったら天気予報も検閲の対象になるのかな?それは困る、野菜の種まきの計画ができなくなってしまう。そういえば、フィリッピンでは、天気予報というものが一部しかないと知人の奥さんから聞いた。日本のODAはもっとその国民に身近な所に使えないのかな?

市川さんいつも貴重なご意見と新しい知識を与えていただきありがとうございます。
 わたしは、測量法の審議の際に言いたかった点はそこなのです。地図は軍の機密。山などで絵を描いても「スパイ」扱い。それくらい地図は軍隊のものだったのです。戦後ですよ地図、測量が国民のものになったのは。平和でこそです。

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