メディアの記者団から、九州電力”やらせメール”について、問われた。

(九州電力玄海原発の運転再開に向けて、経済産業省が６月２６日に開催した、佐賀県民への「説明番組」に対して、九電が関係会社の社員らに運転再開支持の”やらせメール”を投稿するように組織していた問題だ。)

①この”やらせメール”は、「しんぶん赤旗」がスクープ。７月２日に報道したもの。それに対して九電は「一切しておりません」と全面否定。
②さらに鹿児島県議会原子力安全対策特別委員会において、日本共産党のまつざき真琴県会議員が追及。「運転再開に賛成する電子メールを放送時間中に番組に送れ」との指示が出されている」これが事実とすれば、電力事業者と住民との信頼を大きく損ねることになる」と指摘し、「九州電力が、関係会社に、番組に対して”やらせ”メールを送ることを要請した事実があるのか」と質問。
参考人として出席していた九電側は、「そんなことしていない。案内はした」と否定の答弁を行なったもの。二重三重に国民を欺くものとしか言いようがない。

③国会での、笠井亮議員が、この問題を追及し、菅直人首相は「大変ケシカランことだ」と述べ、海江田万里経済産業大臣も「けしからん話だ。しかるべき措置を取る」と答弁。
   これを受けて急きょ、九電社長が会見で事実を認める事態となった。④実はこの会見に出席を求めた「しんぶん赤旗」記者を拒否するということまでやっているのである。

如何にデタラメか。国民を欺く言語道断の行為だ。組織的な”やらせ”かどうかなど真相を究明する必要がある。原発再開に向けて、そのような”やらせ”をしなければ安全性を説明できない、危険なものだということを自分たちが認めたに等しい。国が関与していなかったのかもはっきりさせることも求められる。