こくたが駆く

ジェットコースター事故 安全確保の法令不備 国の責任を追及

070517穀田2  16日の国土交通委員会で、大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」 のジェットコースター事故について、現地調査を踏まえて質問した。
 最大の問題は、ジェットコースターの安全確保のための法令の不備だ。私は法令を整備してこなかった国の不作為責任を問うた。

070517冬柴  調査に行って、事故を起こした事業者の安全に対する反省、 責任が希薄であることを痛感した。事故原因調査や再発防止のため、国交省は直接、調査すべきだと求めた。国交省は「特定行政庁 (自治体))の役割」などといって、自ら調べようとせず、吹田市まかせ。人が亡くなっているのに、あまりにも無責任だ。 こうした姿勢が問題だと追及した。

 今回の事故で、法令の不備が明らかになっている。
 ジェットコースターが乗り物であるにもかかわらず、車両検査などの安全検査規定は極めて不十分だ。 建築基準法に鉄道のような乗り物の安全確保規定を取り込むか、新たな法令をつくるべきだと提案した。また、 エキスポランドが車軸を十五年間も交換していなかった問題について、交換のルールをつくることを求めた。

 冬柴大臣は、「建築基準法令のなかに、検査基準を明確に位置づけるなど、審議会で協議している」などとのべ、 早急に法令整備する考えを示した。

  最後に、事故情報を収集・分析し、事故を未然に防ぐ制度的保障の必要性について指摘した。 2004年の六本木ヒルズの回転ドア事故以来、繰り返し強調されてきたにもかかわらず生かされていない。
 昨年の港区のエレベーター事故でも、質問し、申し入れもした。徹底した安全対策を重ねて求めた。

 

| コメント (2) | トラックバック (1) | Update: 2007/05/17

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 先日のジェットコースターの事故。全国で点検が進んだら、あっちでも、こっちでも。 「一番怖い」鷲羽山ハイランドも、同型のスタンディングコースターの車軸交換... [詳しくはこちら]

コメント

「事故を起こさない」のはもちろんだけど、
「万が一、起きても人命は守る」ということが基本に必要だと思います。

 「故障しない機械は存在しない」
 「ミスしない人間は存在しない」

 この車は事故を起こさないから、シートベルトもエアバッグもいりません。なんて信じられない。

 コースターの車輪が脱落しても、バンパーでコース内に留まる、とかのフェイルセーフが必要。

 「人命より作戦第一」の軍用機でさえ、事故ったらパラシュートで脱出するようにできている。(横浜の墜落事故では、無防備の民家を直撃して死傷者を出したが、パイロットだけは無事だった)

 本当にそうですよね。ジェットコースターについても、エレベーターについても、安全が第一でなければなりません。エキスポランド行って驚いたのです。会議室に「安全の社訓」が掲げられていました。
 事故後なら、アリバイづくりだし、事故以前としたら、いい加減であったことになります。命を預かるという根本思想が必要ですよね。

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