京都西陣織会館を一度訪ねては?関西奥州会の西陣見学会
関西奥州会が、西陣織の見学会を行なった。
まず、京都西陣織会館で西陣織について学び、西陣一帯を散策した。
西陣織については、同会副会長で、西陣意匠紋紙工業協同組合理事長の及川光夫さんが、説明を分担。
西陣織のプログラムともいえる、意匠紋紙の役割と作図について実物を見ながら説明だけに納得。
つぎに、それをパンチカード化する「紋彫」を、実際のピアノマシーンで実演。まるでピアノを奏でる様に両手の指が動き、一つの色の横糸が表に出るための2400本の縦糸の動きをコントロールする「紋紙」が完成。同じ横糸一本分に15色なら15枚の紋紙が必要というのですから大変な作業だ。
そして、実際の紋紙がどのように使われるのか、伝統工芸士の藤原弘子さんに実演していただいた。
一枚一枚の「紋紙」がジャガード機に読み込まれ、2400本の縦糸が上下する。そのあげられた縦糸に、次から次へと色とりどりの横糸が通されていくが、藤原さんは、横糸を縦糸に通す杼(シャトル)が何色なのか手元を見ずに驚くような速さで手が動く。
「長年やっていると手が勝手に動きます。手元を見なくてもどこにどの色の杼があるかはわかるようになります」とのお話に、一同びっくり。「これだけの手がかかるから、西陣の値打ちがあるんだ」と納得した一同でした。以上、秘書の神原郁己さんも参加しての報告。いつもこのような解説があると良いのですがね。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2011/09/22