清水焼団地創立50周年を寿ぐ//京都文化博物館で、「新天地を求めた京焼~清水焼団地50年の歩み~」展開催!(帰ってきた江戸絵画、ニューオーリンズ・ギッターコレクション展も)
10日、日本を代表する伝統産業である「京焼」の一大拠点である清水焼団地の創立50周年を、関係者の皆さんとお祝いした。
清水焼といえば、清水寺の南麓、五条坂一帯が元々の集積地だった。
都市化に伴う人口増などで窯の使用も自由に行えないなどの状況のもと、1961年に、清水焼団地の創設を願う「清水焼団地造成同志会」が結成。
蜷川虎三京都府知事の協力も得て、また京大の西山卯三研究室によるマスタープランの提案を受けて、現在の清水焼団地の創立にこぎ着けた。当時は三つの町名があったそうだが地目変更で「清水焼団地町」が正式な町名となった。協同組合の方々の努力を基本に、清水焼団地が発展してきたことは広く知られている。
本日の祝宴では、井上さとし参議院議員、前原誠司衆議院議員、溝畑宏観光庁長官、山田啓二京都府知事、門川大作京都市長などとともに鏡開きを行った。
ちなみにお酒は、東日本大震災への思いを込めて、宮城県の「一ノ蔵」であった。
また、記念式典では、組合功労者、優良従業員表彰などが行われ、受賞者の皆さんと一緒に記念撮影が行われた。前列右から四人目が私、前列左から4人目が井上さとしさんです。
祝宴は、50年の歴史を紹介する5分間のDVDの上映や、京都橘大学和太鼓部の演奏など和やかに進み、小山好弘・清水焼団地協同組合理事長との記念撮影も。左端は宮田えり子、右端は北山ただお両京都市会議員。
京都文化博物館で、「新天地を求めた京焼~清水焼団地50年の歩み~」展が開催されている。
京都が世界に誇る伝統産業の雄、京焼・清水焼の現在を知る上で欠かすことができない展覧会であり、必見です。9月19日まで。
清水焼団地創設の概要は上に記載した。東山山麓の東側当時は東山区山科(現在は、区が独立して山科区)に清水焼団地が形成した。
今年はその50周年ということでさまざまな企画が計画されているが、この展覧会はその一つ。協同組合参加の皆さんのほとんどが作品展示を行っている点でも、50周年を祝う心意気が、わかろうというものだ。
4部構成で、第1章は「江戸時代を中心に、創成」。第2章は「新しいまちづくり」、第3章は「伝統と創造への挑戦」、第4章は「未来への展望」ということで、それぞれ名作ぞろい。本当に感激です。(これが無料で鑑賞できるとは!)
また、「清水焼団地の陶器まつり」は10月14日~16日に開催される。年に一度の大陶器市だ。(従来は祇園祭のあとの7月に開催だったが)清水焼団地全体が陶磁器のスタジオとなる。
同じ、京都文化博物館では、「帰ってきた江戸絵画 ニューオーリンズ・ギッター・コレクション展」が開催している。
今回、里帰りした作品は、107点。いづれもニューオーリンズの眼科医ギッター氏のコレクションだ。アメリカのコレクターが日本の美術の魅力をどのように評価しているのか。そういう観点でみると楽しいのでは。それにしても、ギッターさんの目は確かで、私自身、本当に江戸絵画の奥深さと美しさに改めて気づかされた。「禅画」もいいなとしみじみ感じた。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2011/09/10