こくたが駆く

「衆議院選挙制度に関する各党協議会」初会合開催。//定例記者会見で、日本共産党の立場について表明。

19日、国会内で「衆議院選挙制度に関する各党協議会」の初会合が開催され、名称と構成を決定した。衆議院選挙制度協議会

日本共産党を代表して、私が参加した。樽床伸二座長から、各党協議会の構成・運営についての提案と、話し合いがまとまれば、幹事長・書記局長会談に報告するものだとの報告があり、次回は10月21日に開催し、各党の考え方を表明することを決めた。

私は、運営にあたって、「議論の進め方については、大きな政党が結論を一方的に押しつけることは許されない。選挙制度は、国民の基本的権利の問題であり、国民に議論を公開し、選挙制度の議論とあいまって、協議を進めていくべきだ」と主張した。

樽床座長は、「この協議会は、多数決で決める性格のものではない」と答えた。

 

 

「衆議院選挙制度に関する協議会」終了後、記者会見でを行い、協議会の報告と衆議院選挙制度についての考え方を次のように述べた。 記者会見

先の最高裁判決は、現行の小選挙区比例代表並立制の枠内で、小選挙区の定数配分を各都道府県に「一人別枠」で配分する規定を違憲と判断したものであり、その指摘は当然であるが、現行制度の最大の問題は、民意をゆがめている小選挙区制そのものにあり、その弊害と害悪について徹底した議論をすることが求められている。

選挙制度の根幹は、多様な民意を正確に議席に反映することである。ところが、小選挙区制は、過去5回行われた総選挙で「死票」が過半数を超え、4割台の得票で7割もの議席を占有するなど、民意をゆがめる最悪の非民主的制度であることがはっきりした。現行選挙制度を抜本的に見直し、多様な民意を正確に議席に反映する比例代表を中心にした制度に改める議論を提起したい。

国会議員定数削減、とりわけ比例定数80削減が企てられていることは断じて容認できない。民意の切り捨てにつながるものであり断固反対である。

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2011/10/19

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コメント

 こくたさん、いつもご奮闘ありがとうございます。

 注意しなければ議員定数削減が一気にすすんでしまう危険性がある状況だと思いますが、同時に民意を正確に反映できる選挙制度にしていくチャンスでもありますね。

 比例代表中心の選挙制度はもちろんですが、18歳選挙権(ほとんどの政党が規約で「18歳で入党できる」としているので、何とか一致できないでしょうか)や投票制度の充実なども、機会があれば各党と議論していただきたいと思っています。

 草の根でも国会の動きを紹介しながら、「定数削減ではなく、不満や願いがきちんと反映される選挙制度にしていこう」という声を広げていきたいと思います。

 寒暖の差が日によって激しい毎日です。お忙しいことと思いますが、体調を崩されませんようご自愛ください。

 KOさん、メールありがとうございます。
 おっしゃる通りです。自民党と民主党は、入り口は「一票の格差是正」ですが、狙っているのは、「比例代表制の削減」です。
 各党協議で、ひとまず「格差是正」、次に公約でもある定数削減を議論したい。というのが両党の主張です。その公約とは、自民30,民主80名の比例削減なのです。
 今でも、民意をゆがめる制度なのに、いっそうゆがめることになり、自民党自身が「今の小選挙区制を中心にした制度は、大政党に有利な制度」を、極端にするもです。
 まさにせめぎ合いです。民意を正確に議席に反映する制度の実現を対置して頑張りたいと思います。
 これからも、よろしくお願いします。

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