こくたが駆く

定例記者会見。「骨抜き修正労働者派遣法採決反対。国家公務員給与削減法案は憲法に違反し、デフレを加速させる」と表明。

7日、国会内で定例記者会見を行った。定例記者会見111207

昨日の野党国会対策委員長会談で表明したが、本日の衆院厚生労働委員会で、民主、自民、公明三党で、労働者派遣法改正案を骨抜きにする修正を行い、たった3時間の審議を行っただけで、採決することに厳しく抗議した。

労働者派遣法の改正は、リーマン・ショックを受けて、日本では”年越し派遣村”に象徴されるように、労働者をモノのように使い捨てる大本になっている労働者派遣法をせめて、「製造業・登録型派遣は禁止をせよ」の国民的運動が発端だったのだ。
   ところが、「原則禁止」と言いながら、多くの労働団体からも大穴が開いていると批判されてきた政府案から、さらにその「原則禁止」を削除する内容であり、とうてい採決は許せないと強調した。

もう一点、国家公務員給与を平均7・8%引き下げる国家公務員給与削減法案について、「憲法違反であり、デフレを加速させるものだ」と批判した。
   政府が国家公務員の労働基本権を剥奪し、その代償措置である人事院勧告も上回る給与の引き下げを強行するならば、「二重の意味で憲法に違反することになる」と強調した。

 

自民党・公明党が国家公務員給与削減法案の対案を本日の夕方提出した。
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自民・公明両党は、この間政府案を「憲法違反」などと批判しているが、自民・公明の案も、人事院勧告を実施するとしながら、勧告を上回る結局政府案と同じ7・8%の給与引き下げであり、「憲法違反の法案を自認するものでしかない」と批判した。

1999年以来、国家公務員の給与は連続して引き下げられてきており、当時から2割も下がっている。

こうした大幅な賃金引き下げが、国家公務員にとどまらず600万人に及ぶ(人事院も「人勧は580万人以上に及ぶ」と認めている)。国民生活に与える影響は重大である。この結果はさらに民間の給与水準引き下げへと波及し、悪循環を招く。公務員バッシングに乗じて、賃下げとデフレを加速させるこになり、日本経済に打撃を与えるものであり、許されないと述べた。

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2011/12/07

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