紅白梅図屏風「金箔」論争に動き
尾形光琳・作の国宝の金屏風 「紅白梅図屏風」(静岡県・MOA美術館所蔵)について、 その金地部分が「金箔を使っている」のか「金箔を擬装したもの」なのか、論争になっているということを、 5月21日にこのホームページで紹介した。
その後、動きがあったので続報をお知らせする。
早速、東京で知り合いのテレビプロデューサーや、新聞記者などにこの話を紹介。
私としては、市井の職人が、NHKや東京文化財研究所という権威ある組織を相手に、
学術論争で挑戦するというのがいかにも面白いと思ったのだが、やはりわかってくれる人はいるもので、先週は某新聞社の記者から
「取材をしたいので先方の連絡先を教えてほしい」という連絡が来たのと、それから昨日、
西陣織工業組合の渡邉隆夫理事長にお手紙を出したのだが、蔵田共子・京都市議と地元秘書の小林さんに西陣織会館を訪問してもらい、
理事長から「毎月出している『西陣グラフ』という雑誌で取上げるよう検討してみる」とのご返事をいただいた。
ちなみに、西陣グラフ6月号の西陣人物伝に(これは偶然だが)尾形光琳が特集されていた。
野口康さんは現在、アメリカのニューヨークで個展の最中だが、 帰国してからいよいよ動き出すかもしれない、楽しみである。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2007/06/05