衆議院予算委員会の集中審議で、野田首相に「そもそも国会と国会議員の役割とはなんであるか」と政治姿勢を質す
1日、衆議院予算委員会の集中審議があり、私が日本共産党を代表して質問にたちました。質問時間は3時30分からの40分間で、NHKで生中継されました。
まず、「『そもそも国会と国会議員の役割とはなんであるか』を総理と議論したい」と提起。
私は、「日本国憲法は『政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存する』と宣言している。その主権者・国民を代表しているのが国会議員であり、政府を暴走させないようにする。それが国民の代表で構成する議会の最大の役割だと私は考える」と述べ、野田首相に問いかけました。
野田首相も、国会議員が国民から選ばれ国民の声を代弁して活動するということについて「その通り」と同意。
そこで、「国民の代表を選ぶ選挙制度は議会制民主主義の土台に関わること。民意をいかに反映させるかが大事。立法府が議論して決めることであり、政府が口を出すようなことがあってはならない」と主張。
首相は「閣議決定に、税と社会保障の一体改革大綱に衆議院定数の問題を書き込みまして、指摘をお受けしました。各党議論を尊重するという認識です」と答えました。
私は、国会の各党の代表による「衆議院制度に関する各党協議会」の昨年10月以来の14回にも及ぶ議論を紹介。「何が議論になっているのか国民にも総理にも、この機会に知ってほしい」と、現行の小選挙区比例代表並立制の弊害を示し、「この制度を続けて良いのかいう問題を多くの党が提起しているのが最大の焦点だ」と述べました。民意を歪める小選挙区制について首相の認識を問いました。
野田首相は、「(民意との乖離について)認識している。ご指摘の通り。一方、政権交代のダイナミックな動きが起こったのも事実」と答えました。
そこで、私は、「虚構の多数による政治は何をもたらしたのか」を議論。この小選挙区制をつくった当事者である、細川元総理や河野前衆議院議長の反省の弁を紹介し、「この指摘をどう思うか」と追及しました。
首相は「こくた議員とは93年の同期当選であり、話を聞いていて当時の議論が蘇ってきました。どの選挙制度にもプラスマイナスあり、当時の中選挙区制では『国事を忘れ雑事に奔走している』との反省があった。(紹介された)お二人の意見には残念だ。私は、(政治の劣化などは)選挙制度のせいだけではないと思う」と述べました。
私は、超党派で組織された「衆議院選挙制度の抜本改革をめざす議員連盟」に150名を超える議員が参加していることを示し、また、「選挙制度を抜本的に変えるべきだ」が国民の多数の声であることを示し、「この機を逃してはいけない。民意を反映するより良い選挙制度への改革の議論こそ急ぐべきだ。日本の選挙制度史上、小選挙区は2度廃止されている」と主張しました。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2012/03/01