整備新幹線着工に伴う並行在来線の経営分離問題で、国土交通大臣を追及。(国交委報告2)
14日、国土交通委員会報告その2(少し遅れましたが) 北海道新幹線の建設と並行在来線の経営分離問題を追及。「住民や自治体に負担を押しつける『経営分離』を新幹線着工の条件にすることは止めるべきだ」と主張。
政府は、北海道新幹線の「新函館~札幌間の新規着工決定しようとしていますが、着工には並行在来線をJRの経営から分離することが条件となっています。
JR北海道は、並行在来線の経営分離を主張しながら、その一部分である小樽~函館区間は、自分たちが経営するとしています。これは、「小樽~函館」間の路線が、ドル箱路線だからです。「儲かる路線は、(自分のところで抱え込んで)継続するが、儲からない路線は切り離す(JRの経営から分離する)。誰が考えても身勝手な話しだ」と指摘しました。
この新幹線の新規着工にともなう並行在来線の経営分離を条件としたのは、自公政権時の政府・与党合意によるもので、民主党は、政権交代後「現在のあり方はJRにリスクの低い、いい話だった。覚悟をJRにも求めていかなければならない」(前原大臣、2009年12月会見)としていました。北海道新幹線着工の条件はまさに、JRにとっては典型的な”いい話”ではありませんか。
今は180度転換し、JRの身勝手を容認する有様です。
函館市や小樽に近い余市町など沿線住民の反対運動が広がっています。函館市では、経営分離の合意に反対する署名が11万。時間があれば18万、19万集まったと町内会連合の方々も言っているほどです。全住民規模で集まっています。ニセコ町でも余市町でも有権者の過半数が在来線の存続を求めています。余市町議会では、経営分離の同意に反対する決議が採択されています。
私は、「根本から見直すべきだ」と追及しましたが、前田国交相は「公共交通の役割を担っている。その持続性のために過重な負担はいかがなものか」とJRの立場を代弁するかのような答弁。あきれました。
その過重な負担とやらは、全部住民と自治体の負担になるではあありませんか。
私は最後に、「財源不足が大問題になっているときに、整備新幹線の着工をいま急いでやらなければならないのか疑問だ」と問いかけ、3区間の新規着工で3兆100億円の大型開発を復活させる認可は急ぐべきでないと述べました。
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