第38回京都木工芸展を楽しむ。今年のテーマは「針葉樹のせかい」//20回目の「エイズ・キャンドル・パレード」、京都市役所前の集会から円山公園まで「ともに生きよう」と呼びかける
20日、京都市中京区の「しまだい」で開催中の第38回京都木工芸展に足を運びました。
昨日が埼玉県での演説会。本日は、この後沖縄県議選の応援に駆けつけ、とんぼ返りで東京に戻る計画。ほっとする鑑賞のひとときでした。
16名の精力的な新作がズラリ。何度来ても新鮮な驚きを覚えます。庭を借景に緑の毛氈の上に展示されているのが、針葉樹で作られた木工芸品(写真上)の数々。サブタイトルは、「Cool 木’s」(クール・キッズ)です。
まずは、今年から京都木工芸協同組合に参加された桶屋近藤の近藤太一さんの作品から。桶の形のままに作られた「グラス」など鑑賞しました。
昨年から参加の橋村佳明さんは、檜兜(ひのきかぶと)を出品されていました。平安時代以前から御所御用を務める橋村家で、江戸時代に孝明天皇に献上されたものの当時の木型などが残されており、それをもとに復元したものとのことでした。
「型があって、復元できる技術もある。今残さないと」と昨年6月から製作を開始。檜でつくられた端午の節句の飾り兜の現存例はほとんどなく、資料的価値も高いものです。橋村さんからじっくり説明を受けることができました。(写真下)
19日、20回目を迎えるエイズ・キャンドル・パレードが行われました。「HIVとともに生きる会」、略称は英語名の頭文字からプラネット(People Living With HIV/AIDS Network)の主催です。1992年に「薬害エイズ」訴訟の大阪原告団長の石田吉明さんが中心に立ち上げました。
このキャンドル・パレードをはじめ、エイズの正確な知識と理解を広め、「ともに生きる」社会をめざして活動をしています。小田切孝子代表の挨拶。(写真上)
エイズ・キャンドル・パレードは、1984年にサンフランシスコではじまり、今では世界各地で5月の第3土曜日に実施されているとのこと。京都では1993年からはじまり、今年で20回目です。
沿道の商店などには「アウトリーチ」とよばれる手作りのリボンが飾られていました。事務局のみなさんが事前に趣旨を説明して飾って頂いたもので、「今年も、キャンドルパレードの季節になりましたのか」と声をかけていただいてます」と、毎年協力者が増えているとのことだそうです。
パレードの参加者(写真下)は、キャンドルを手に、エイズで亡くなった人々への思いを炎に託しながら、「ともに生きよう」「偏見や差別をなくそう」と訴えました。
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