衆院倫選特「選挙制度改革」に関する参考人質疑(その2)比例定数80削減に批判は、参考人共通の意見。
私は、「小選挙区制が単に民意を反映しないだけではなく、すぐに政権を取れそうな政党が選択肢となりやすく、すぐに政権選択が視野にない政党が排除されるという問題があるのではないか」と田中参考人に質問。
田中氏は、「(有権者の投票が)『勝ちそうもない』『ばかばかしい』などと2大政党に集約されるのではないかという問いだが、まさにその通り」と答えました。
次に、「国会の『衆議院選挙制度に関する各党協議会』では、現行選挙制度が『民意を歪める』制度であり、変える必要があるとの共通認識になっている」と述べ、その点で「メディアと制度にかかわった佐々木毅氏をはじめ学者・政治学会は反省がない」という発言を紹介し、曽根参考人と五十嵐参考人に見解を求めました。
曽根氏は、「学会では現行制度を肯定するものが多い。過半数とれなくても政権選択というのがベースの立場。ただし、小選挙区制だけで良いという立場ではない」と述べました。
五十嵐氏は、「(指摘の通り)マスコミ・学会は反省がない。94年当時に現行制度を批判していた私としては見解を伺いしたい思いはある」とのべ、当時の読売新聞などの社説や、小選挙区制の導入を主導した河野氏、細川氏の反省の弁も紹介して、最後に「現職のみなさんがぜひ(選挙制度の)抜本改革を進めてほしい」と発言しました。
私は、最後に、「本日は色々な意見が述べられましたが(衆議院比例議席の)80削減は『よろしくない』という点では共通されているように思いました」と結びました。
「そうだったなー」の声しきりでした。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2012/05/24