こくたが駆く

風物詩。建仁寺両足院で”半夏生”を楽しむ。そして”水無月”を食す

DSCN7122

30日、臨済宗大本山建仁寺塔頭の両足院を訪ねました。いまが見頃の半夏生(はんげしょう)を楽しむためです。半夏生は、半化粧とも言われ、葉の花に近い部分のみが白色に変色し、まるで半分化粧した様子に見えます。DSCN7125

私の後ろに見える白い部分が半夏生の群生している様子です。(写真上)詳しくは《続きを読む》欄を参考にしてください。

両足院は、龍山徳見禅師が開祖。禅師が中国より帰国する際に随行する形で来朝した林浄因が、実は日本で初めて饅頭(甘い餡の入ったもの)を作った人物であることから、「饅頭の始祖の寺」としても知られているとのことでした。拝観の方々とご挨拶もさせていただきました。

 

そこで、6月30日ということもあり、「水無月」をもとめて和菓子店へ。本日のみ発売という「水無月」(写真下)を食することができました。6月30日は一年の折り返し点。半年の罪や穢れを祓い、残る半年の無病息災を祈願する「夏越祓(なごしのはらい)」の神事にあわせて水無月を食べます。

 

半夏生は雑節の一つで、半夏(烏柄杓、カタシログサ)という薬草が生えるころ草の葉が名前の通り半分白くなって化粧しているようになるころともいわれ、72の一つ。かつては夏至から数えて11日目としていました。だいたい、毎年7月2日頃にあたります。

農家にとっては大事な節目の日で、この日までに農作業を終え、この日から5日間は休みとする地方もあるとのこと。この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないとされたりしたそうです。関西ではこの日にを食べる習慣があといわれています。また、讃岐では饂飩を、福井県では大野市などで焼きを食べる習慣があるとのこと。この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)といい、大雨になることが多いとも言われます。

 

| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2012/06/30

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コメント

さすが穀田さん、通ですね。やっぱ京都ってええですね。四季折々に木々や草花が織り成す色のコントラストは絶妙ですよね。地元香川では、半夏生である7月1日が「うどんの日」です。この頃農作業の合間に、うどんを食べていたからだとか・・。今年の梅雨は雨が多かったので、香川で渇水の心配はなさそうで・・一安心です。
昨日の”生活保護”の記事を拝見し、北九州市での餓死事件を思い出しました。「おにぎりが食べたい」と書き残して亡くなった方の無念を思うと・・政治への怒りを感じます。世界有数の経済大国の日本で、なんで餓死が起こるのか。我が病院でも「無料・低額診療」を頼ってこられる患者さんがいます。弱者切捨ての今の政治を変えんとアカンですよね。「憲法が生きる政治の実現」・・穀田さんの政治スローガンに拍手です。暑くなりました。お身体気をつけてご活躍ください   香川  篠田 優子

篠田優子さん、メールありがとうございます。
 京都の良さを少しでも知らせることが出来たらと思っているだけです。”通”でもなんでもありません。
 今日は、「饂飩の日」ですよね。香川に行きますと、私もうどんに舌鼓が通例です。毎食食べても良いくらいです。
 「孤独死」・「餓死」が起こる日本って何なんだろうと!
 多くの患者さんの切ない思いに応えてください。政治を変えるためにともに頑張りましょう。これからもよろしくお願いします。

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