政府に「年金保険料納付記録を受給者、加入者に送る」ことを、申し入れ
本日政府に、日本共産党の「年金保険料問題の対策」の提案を行なう。
志位委員長が鈴 木官房副長官に行なう。同席は私と、自民党の坂本国会対策副委員長。
中心は、「政府が現在把握している年金保険料の納付記録を、ただちにすべての受給者、加入者――1億人の国民に知らせること」である。
これに対して、鈴木官房副長官は「与野党を問わず国民にとって年金問題の解決に資する提案は歓迎だ。安倍総理にキチンと伝える。」
と述べた。
以下は、申し入れ全文。
申し入れ
(1)
5千万件をこえる年金記録が宙に浮いていることが明らかになり、国民に大きな不安が広がっています。この問題は、 国民にはいっさい責任はなく、政府と国の責任で解決しなければなりません。解決にあたっては、「被害者は一人も残さない」「一日も早く」 という原則にたって、あらゆる手段をつくすべきです。
日本共産党は、そのための緊急対策として、つぎの5つの対策を提案しています。
1、現在把握している年金保険料の納付記録を、ただちにすべての受給者、加入者に送る。
2、「宙に浮いた」年金記録の調査を限定せず、可能性のあるすべての人に情報を知らせる。
3、物証がなくても、申し立てや証言などを尊重して支給する。
4、コンピューターの誤った記録を、すべての手書き記録と突き合わせて修正する。
5、社会保険庁は解体・民営化ではなく、保険料流用や天下り禁止など改革こそ必要である。
(2)
これらはいずれも重要な課題ですが、そのなかでも、政府が現在把握している年金保険料の納付記録を、すべての受給者、加入者―― 1億人の国民に知らせることは、政府の責任でただちにおこなうべきことです。
いま全国の社会保険事務所に問い合わせが殺到し、窓口には長蛇の列がつづいています。電話での問い合わせがつながらず、 「ねんきんあんしんダイヤル」は、一週間に174万件もの電話がかかったが、9・3%しか応答できなかったと発表されています。 「不安な人は問い合わせにこい」という姿勢では、国民の不信は募る一方です。
わが党議員の「ただちにすべての国民への通知を」という提案にたいして、首相は、「最終的には全員に通知したい」としながら、 「5千万件の突合を優先的にやりたい」という答弁をしています。しかし、政府の計画では、「突合」で「宙に浮いた」 年金記録の該当者と推定された人でも、通知が届くのは来年の夏以降になり、納付記録の全員への通知は、年金受給者で来年の秋以降、 年金を受給する年齢に達していない加入者は「10年がかりで順次送っていく」というものです。「まず5千万件の突合を」という段階論では、 国民は、今後、1年も、2年も、場合によっては10年という長期にわたって不安な状態におかれることになってしまいます。 それでは政府の責任は果たせません。
政府が現在把握している年金情報をすべての国民に知らせることと、「宙に浮いた」年金記録の調査とを、 段階的にすすめなければならない理由はどこにもないはずです。国民全員への通知は、社会保険庁のコンピューターに入っている情報を出力し、 送付するだけであり、やる気になればただちにできるはずです。それをすみやかにおこなえば、正しく記録されている人は安心できるし、 違うと思った人は是正を求めることができます。「宙に浮いた」年金記録を解決するうえでも、その促進になるはずです。
以上をふまえ、緊急につぎの提起をするものです。
政府が現在把握している年金保険料の納付記録を、 ただちにすべての受給者、加入者――1億人の国民に知らせること。
2007年6月19日 日本共産党幹部会委員長 志位 和夫
内閣総理大臣 安倍 晋三 殿
| コメント (4) | トラックバック (3) | Update: 2007/06/19
コメント
昨日の申し入れはまさに時宜にかなったものです。国民だれもが自分の年金はどれだけちゃんと掛け金を納めているのか心配になっていると思います。その通知を受け取り、問題なければ社会保険事務所に問い合わせる必要もありません。働いている人のほとんどは、電話で問い合わせるゆとりなどないのが実態ですから。私も以前社会保険庁にいる友人に、調べてもらったところ過去の一年分記入漏れになっていると聞きましたが、それも確認したいものだと思います。
安倍首相には、国会の会期を延長して悪法を通すのではなく、一日もこのことを早くするよう要求します。7月29日を投票日にするとは、まさに国民をなめきっているとしか思えませんね。きっと手痛いしっぺ返しを食らうと思います。
投稿者: 前原正一 | 2007年06月20日 22:39
返信が遅れました。堪忍!
申し入れの肝心な点は、1億人の加入者、受給者全員に保険料の納付記録を送ることです。
安倍首相は、この2月にも年金記録の宙に浮いたものがあると認識していたというのですから、犯罪的ですよね。
いよいよ日本共産党の前進で厳しい審判をくだしましょう。
投稿者: 恵二 | 2007年06月23日 22:06
昨日、社保庁からインターネット照会の返信があった会社員です。
なんと、小生の住所が記録と違うので、IDを送ってくれませんでした。まず会社に聞けと。こういうのを実感すると、すべての人に送る提案も、実態を具体的に調べてからにしてもらわないと、かなりの数が返ってくるかもしれません。会社に送ってもらうにしても、結局、手間もかかるし。こういう事態もあることを検討ください。
なお、住所の修正は会社からしないといけないようです。とりあえず、会社の厚生課に聞いてみます。
投稿者: MAX | 2007年07月01日 12:02
MAXさん。貴重なご意見ありがとうございます。全部に納付状況を送ると言うことは、そのような住所ミスも送付し返ってきて社保庁は認識するわけで、そこからしかスタートできないのですよ!
会社の厚生課は、手を打ってくれたのでしょうか?その際の反応も見ものですよね。
投稿者: 恵二 | 2007年07月01日 23:53