許されない!「空の安全の規制緩和 100項目」! 「これで安全は守れるのか」と追及。//日航の「欠損金の繰り越し控除制度」適用などは見直しを!(国土交通委員会)
報告が、遅くなりました。この間の国会での質疑を順次掲載します。
7日、国土交通委員会で、航空分野の安全規制を100項目も規制緩和する問題や、日航の経営問題について追及しました。
空の規制緩和の問題について、私は、「高速ツアーバス事故でも規制緩和が問題になりました。
国交省は『(規制緩和しても)監視監督は強化する』と言っていたが、実際は穴だらけだった。交通分野での安全が問題になっているときに航空分野の安全の規制を100項目も緩和するというのは信じられない話だ」と厳しく批判しました。
羽田雄一郎国交相は「技術の進歩や国際基準を勘案。安全確保は大前提。安全確保は最大の使命」と答弁しました。
私は、国土交通委員会で何度も空の安全の問題を追及してきました。LCC(ロー コスト キャリア)の参入で安全までがコスト削減されているもとで政府が安全規制を緩和すること言うことは、「安全確保について国の責任の放棄だ」と厳しく批判しました。
羽田大臣は「こくた委員の指摘があったが、安全安心は大事だと思う。しっかり検討してまいります」との答弁。
私は、「(重大な事故を)繰り返してはならない」と指摘しました。
次に、日航の再建問題での不公平・不合理な問題について、質問で事実を確認しながら、問題を指摘しました。
まず、日航が空前の大儲けをしながら納税を4000億円も免除される「欠損金の繰り越し控除制度」の問題についてです。
羽田大臣は、「ご指摘の通りだが、特例ではなく、一般的制度」と答弁。
私は、「公的資金を入れた銀行もこの制度によって税金を納めてこなかった。一方で、庶民には消費税の大増税だ。赤字であっても税金が取られる消費税。かたや、大儲けしている企業が税金を納めなくてもいい。なんという不公平だ。公的資金を受け、大儲けしている大企業の場合は除外するなど、制度の見直しが必要だ」と批判しました。
また、日航が上場して、京セラなどが増資で膨大な利益を得ると批判されています。日航の現名誉会長(当時は会長)稲盛氏が身内の京セラなどに「必ず儲かる」株式を割り当てる一方で、「経営上、解雇は必要なかった」整理解雇」を強行しました。
私は、最後に、「従業員を犠牲にして大儲けしたのに税金を払わない。身内を儲けさせる。このために公的支援を入れた。このような再生支援のやり方は正しいのか」と批判しました。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2012/08/14