久間防衛相の辞任は当然、首相の責任は重大
「原爆投下はしようがなかい」と述べた久間防衛相が辞任した。暴言を行なった大臣の辞任は当然だ。
辞任の弁には驚いた。久間氏は「なかなかわかってもらえない」と発言した、国民が誤解していると言いたげだ。
誰も誤解などしていない。誤解の余地のない間違った暴言なのだ。「理由のいかんによっては核兵器の使用はあり得る」
という考え方なのだ。
被爆国の閣僚と両立しないこの間違った考えの持ち主を、罷免せず、さらにかばい続けた安倍首相の責任は極めて重大である。
国民の怒りの前に、辞任せざるを得なかったのだが、自民党の幹部が「参院選挙を前にして当然」という口ぶりに、怒りを通りこして、
言葉を失う思いだ。
結局、今度の暴言の重大な意味合いが分かっていないという事を示している。
前日の被団協の集会での被爆者の憤り、悲しみが胸を打つ。
悲惨な原爆の被害、「原爆許すまじ」、核兵器の廃絶という国民の願いに背を向ける政治を根本から変えねばと決意を固めた。
| コメント (8) | トラックバック (2) | Update: 2007/07/03
コメント
大変な過ちを謝罪せず、言い訳する。政治家がこれでは、子供達や若者も「間違っても悪いことをしても、取り繕えればこれでいいんだ。」と思ってしまいます。
原爆の悲惨さをなんだと思っているのでしょうか?まさに弁明の余地もありませんし、安部内閣は故松岡農水相に対してもかばい、今回も懲りずに同じことをしてシラを切っています。
右傾化した安部内閣は本当に恐ろしいと思います。
みんなで結束して安部内閣に厳しい審判を下しましょう!
投稿者: 個人タクシー運転士 | 2007年07月03日 22:06
コメント中、漢字を間違ってしまいました。
誤)安部内閣
正)安倍内閣
済みません。訂正いたします。
投稿者: 個人タクシー運転士 | 2007年07月04日 02:10
「原爆で自爆」「しょうがない、やめてくれなきゃ、票がない」とスポーツ新聞の見出しになりそうな今回の発言。安倍内閣の危険性が隠しきれず漏れ出した結果だと思う。アメリカのすることはすべて是としてきた自民党の末期症状ともいえる。
戦後レジームの解体とは自民党を解体する事なんでしょ、小泉さんも言ってましたから!
投稿者: 市川一実 | 2007年07月04日 12:00
へらへら笑いながら、「参院選に影響がある」ので辞任。
結局、今回の発言に国民がどう思っているかについて、
あまりにも何も考えていない発言、会見にあらためて憤りを
感じました。
結局、自民党の参院候補者と公明党に気を使って、あくまで
選挙のために辞めただけ。
安倍首相も罷免しなかったし、責任重大です。
選挙で痛い目にあわせないと!
投稿者: altdias | 2007年07月04日 14:38
「個人タクシー運転手」さん。同感です。久間氏は、「選挙の足を引っ張るからやめる」と言ってるだけです。何の反省もないことは誰にも分かる。
批判もせず罷免もできない首相って何だ?被爆国の首相にはふさわしくないと厳しい審判を!
投稿者: 恵二 | 2007年07月04日 22:53
市川さん。今回の久間氏の発言は許せないんです。どのように繕おうが、最初の発言が本音です。その意味では首相の本音も最初の発言です。問題と思わないのですから。
また載せましたが、アメリカで核不拡散特使が同じような発言をしています。許せん!
投稿者: 恵二 | 2007年07月04日 23:03
穀田 恵二 先生
官僚が企業の安全軽視を黙認する!官僚にとっては天下り関係企業の方が国民の安全より大切なのだ!とはいえ、安全軽視は人命軽視だ! 国民の命を軽んじる官僚は要らない!
さて、久間前防衛大臣の、原爆投下は「しょうがない」発言!選挙を意識した与党内の圧力で辞任したが、“選挙で迷惑をかけそうだから・・・”とうそぶき反省の色は見られない。
久間氏の選挙区は原爆の被災地・長崎!多くの市民が亡くなられ、今なお多くの被爆者が後遺症で苦しみ悲惨な人生を歩んでいる!彼の考えを知っていたら果たして選ばれていただろうか? この日本で、いずれの選挙区であろうと決して言ってはならない言葉だ。
また、「原爆投下によって戦争が終わった。」発言!被害を免れた国民は不幸にも被害に遭われた方々に対して、哀悼の意と共に感謝しなければならない立場ではないか!いくら戦争中の事とはいえ犠牲者の多くは民間人だ!はなはだ認識に問題が有ると言わざるを得ず、大臣を辞めたから済むという問題ではなく、国会議員であることに問題がある!
続・しがらみ 天下りの弊害!
一 平成16年7月31日21時ごろ、岡山市古新田地内市道上で東進中の乗用車が垂れ下がった引込み電線に接触するという事故が発生した。 発生原因は、市道沿いに設置してあった木製電柱が倒れたことによるもの。
1 同年8月17日、同事故について中国電力株式会社岡山営業所(以下「中電」という)に問い合わせると、同月24日、本件担当者と名乗る中電社員2名の訪問を受ける。そこで、事故車両の所有者A氏の言い分「自分には過失が無い」等を伝えると、しばらく時間をくれと言う。
2 同電柱の調査業務(技術基準に適合しているか否か)は中電から中国電気保安協会岡山支部(以下「保安協会」と言う)が委託を受けていることから、本来の当事者である保安協会に問い合わせたところ、責任者のBですと名乗り「事故があったことは聞いていない。何処じゃろうかと尋ねる。電柱の使用者名及び住所・設置場所を教えると、帳簿によると、調査は平成13年度・調査日:平成14年3月13日に実施しており、結果は“良”と記載されている。調査方法は目視でやっているが皆に事故のことを話し、今後このようなことが無いよう十分注意して調査に当ります。」と答えられるが、本件事故の責任についてお尋ねると、「少し時間を下さい。私の一存では答えられない」という。
3 翌9月9日、回答書を持参した上記中電社員から「本件は中電が(保安協会から)引き継ぎます。」というも、保安協会から委任を受けていることを確認すべく証拠の提示を求めるも示されないため、「一担当者の口頭のみ」を受け入れることは出来ないため、両氏が帰った後直ちに保安協会B氏に連絡、一部始終を話すと「承知していない。」と答えたため、同月13日(財)中国電気保安協会理事長今村匡秀氏宛に「事故の内容及び経過説明並びに法令を遵守する運営をするよう、被害者には謝罪するよう、安全を重視した運営をするよう求めた」手紙に写真等資料を同封し送付する。
二 平成16年9月9日付け「中電の回答書」には、「折れた電柱の所有者で無いから維持管理責任が無い。(中電は、電柱や電線の状態を日常的にパトロールして)自社所有設備以外の場合でも、設備の占有者もしくは所有者に対して改善処置を講ずるようお願いしております。さらにこのときに緊急性が認められれば直接何らかの措置を講ずることもあります。私有設備の瑕疵については、これが管理の限界であると考えます。」とある。
三 中電の記録「お客様連絡票」によると、事故車両の所有者A氏は事故について中電に連絡している。これに対し中電は、後ほど連絡すると答えているが、同連絡表は日時・筆跡は同じで内容の一部が異なる2通が存在する(出所は言えない)。一通は鉛筆書き、もう一通はコピー。
1 内容が異なる部分は、同年8月3日中電が事故の責任を問うA氏に回答連絡した際「電柱の所有者の住所氏名を尋ねられたが、個人情報に当たるとして拒否している」にも拘らず、鉛筆書き連絡表には「個人情報は、お伝えするもなっとくせず」と記載されている。 そして、コピーには上記記載はない。 そうすると、加筆は外部提出用(中電は誠心誠意対応している!との演出目的)として作成されたと思われる。
2 また、A氏は事故処理をした岡山西警察署(A氏の通報を受け、中電の処理が終了するまで交通止めにする)に電柱の所有者を問い合わせるも「個人情報に当る」と拒否され、やむなく所有者を尋ねて「事故付近の民家を回った」という。
四 本件事故は人災と言わざるをえない。事故当日台風10号が岡山市を通過しているが、最大瞬間風速は19:02分時点で28.4m/秒、事故が発生した21時頃は13.4m/秒(岡山地方気象台)、既に風は弱まっていた。
1 A氏の前方を走行していた車両は「不自然な様子も無く同現場を通過して行った」と言い、他に被害者は見られないこと、A氏が第一通報者であること等から、電柱が倒れたのは前車両通過直後と考えられる。
2 また、当日他の電柱等施設に被害はなく(中電より)、折れた部分は大部分が腐食していたから、上記を鑑みるまでも無い。
五 さて、中国経済産業局電力安全課小西担当官(現在・経済産業局地域経済課に移動)は、倒れた電柱は電気事業法第38条で規定された「一般用電気工作物」に該当すると言う。
1 そうすると、中電は電気を供給する者であるから、電柱を占有管理または所有の有無に関わらず、その供給する電気を使用する一般用電気工作物が前条第一項の経済産業省令で定める技術基準に適合しているか否かを調査しなければならない(同法第57条)。
2 保安協会は中電から電柱の調査業務の委託(第57条の2)を受けており、関係法令並びに同法施行規則第96条1項「4年に1回以上」調査しなければならない義務を負う。
3 調査方法は、同条第5項「調査は、測定器又は目視による方法その他の適切な方法により行うこと。」とあり、適切な方法により調査が実施されていたのであれば自然に倒れる電柱は存在しないことになる。
4 また、電気設備の技術基準について、支持物の倒壊の防止(省令第32条)「風速40m/秒の風圧荷重の影響を考慮し、倒壊のおそれがないよう、安全なもので無ければならない。」とある。
5 したがって、中電・保安協会の主張を裏付けるには電気事業法第57条一項ただし書き「その一般用電気工作物の設置の場所に立ち入ることにつき、その所有者または占有者の承諾を得ることが出来ないときは、この限りではない。」に該当しなければならないが、本件電柱の設置場所は市道に隣接している上、何の障害物も無く、誰でも立ち入ることが出来る官地・用水路沿いにある。
そして、占有者C氏は「中電や保安協会とは一度も接触したことが無い。書面による連絡を戴いたことも無い」と、上記二の2(回答書の内容)「設備の占有者もしくは所有者に対して改善処置を講ずるようお願いしております。」を全面否定している。
6 そうすると、「帳簿上は調査を実施していることになっている」(保安協会B氏による)が、実際は目視調査どころか現地に行っていないのではないか、という疑念が生まれる。
本件電柱は設置より20数年経過。電気の危険認識を誰よりも熟知する調査員が、調査対象工作物の前まで行きながら、長期にわたり適切な調査を怠る事が出来るものか?
六 以上から、中電の「所有していない電柱については責任が無い」という主張。これに「盲従する保安協会」「容認する中国四国産業保安監督部」は電気を供給する者及び監督する者に求められている「安全確保認識に重大な問題がある」と言わざるをえない。
1 そもそも、電気料金には「安全を確保すべく調査費用が含まれている。関係法令等がある。監督する国家公務員の技術者が配置されている」ことを考慮すると、費用を受領しながら「腐れて自然に倒れる」という想定外の調査実態が本件事故によって露見しているにも関わらず、適切な調査を実施していると虚偽主張・報告・容認するなどは、電気供給事業に関わる者としての適格性・監督官庁職員の使命感・規範意識を著しく欠く。
2 二度と事故を招かないためには、安全確保関連法令等を蔑ろにして国民の健康・生命の安全を危険に晒した原因究明が不可欠で、究明には外部による調査を必要としている。
3 また、国は「関係法令を遵守するよう」指導の徹底に止まらず。本件を「いかなる処置を持って対処した。よって、二度とこのような事故は起こらない。安心して暮らせる国である」と、具体的説明を以って公表し国民の理解を得るべく努力と責任がある。
七 当初、小西担当官は関係法令等を紹介し丁寧に説明する等積極的に対応していたが、途中から豹変し、杜撰な調査がいかに危険であるか等に対して「調査は適正に行われていた。いくら話しても何にも変わらんよ!」と言い、ヘラヘラ笑うのみであった。
そこで、経済産業省電力安全課運営班に対して書面及び電話にて事情説明したところ、「全て事業者に任せている」との回答であり、触れない・元上司に「よろしく頼む」といわれて拒める人がいるだろうか?を臭わす。
八 以上のとおり、国民の安全が脅かされていようと、しがらみを最優先とするのである。
1 本件事故は物損のみであり、被害金額も小額であった事から「(割に合わない)裁判での調査責任追求」を断念せざるを得ず・・・法による真理の探求の道は閉ざされる。
2 しかし、軽微な事故で中電・保安協会が安全軽視、人命軽視、法律軽視といった杜撰な調査を繰り返していた実態が発覚したこと事は不幸中の幸いといえ、事故に巻き込まれたのが自転車やオートバイであったとしたら・・・。
3 過去の電力業界の不祥事は隠蔽・改ざん・偽装等。 本件は取り締まるべき経済産業省が事実を把握した上で、事故から得られた貴重な事実の隠蔽に加担したことは残念である。
4 電力各社は同一条件下、業界全体に天下り関係企業とのしがらみを最優先する風潮の存在を払拭できず!天下り問題は中途半端な対応では何の効果も期待出来ないと実感する。
5 本年5月1日、本件の被害者を抱える岡山県石井正弘知事に、県民の安全確保を、中電・保安協会・経済産業省に対し法令順守等を求めるよう要望する。直後(5/16)小西担当官はイレギュラー移動となるが、彼の職務姿勢は血税で雇用するに値せず。
尚、本年春より“偽装請負業者は切り捨てられる”と題し、破産処理をする裁判所・破産管財人弁護士のしがらみ問題を、地方自治体の首長・公務員及び地方議員に公表してきました。公表先に選んだ理由は、職員が準法律行為に携わる、議員はそれをチックする関係にあり、国民に身近な存在だからです。日本社会がしがらみによって捻じ曲げられている現実を黙って見ているわけには参りません。
投稿者: 日本人権擁護協会 理事長 大賀吉員 | 2007年07月12日 16:43
>日本人権擁護協会 理事長 大賀吉員様
「国民の命を軽んじる官僚は要らない」というご意見はおっしゃる通りだと思います。
官僚が天下り関係企業を国民の安全より優先するなどというのはあってはならないことです。
久間氏の発言は人命軽視という点でも、事実に基づいていないという点でも、2重3重に誤りであり辞任は当然です。
追認:
木製電柱の件はこの記事の話題とは直接関係がないので、お答えは差し控えさせていただきます。
1点だけ、もう少し要点をまとめたものを、自分のHPなどで発表なさったほうがいいかと思います。
投稿者: 恵二 | 2007年07月14日 10:27