こくたが駆く

米国ジョセフ核不拡散特使の発言について

 J・ジョセフ米核不拡散特使は、「ほとんどの歴史家は」「原子爆弾の使用が数百万人の犠牲、 すなわち数十万の連合国の人々の命というのではなく、 文字通り数百万の日本人の命を奪う結果につながったかもしれない戦争の終結をもたらしたことに同意するだろう」と述べたと報道された。
 まったく許しがたい発言だ。「戦争の終結を」早くするためという考え方は事実に反する。戦争を終わらせるために、 原爆投下は必要なかったことは、明確だ。当時の占領軍の責任者であったマッカーサー元帥も、後に 「私は原子爆弾の使用について相談を受けていたら、それは不必要だ、日本はすでに降伏の準備をしているとの見解を表明したであろう」 と指摘している。
 いかに繕うとも、歴史を変えることはできない。国際司法裁判所も人道上許されない行為であると断罪している。 どんな正当化論を持ち出そうとも、原爆投下が許されないことは、広島、長崎の惨状と被爆者の証言で明らかだ。

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2007/07/04

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kokuta-keiji.jp/mt/mt-tb.cgi/332

コメントを投稿

(コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になります。承認されるまではコメントは表示されません。すぐに表示されないからといって何回も投稿せずにしばらくお待ちくださいますようよろしくお願いします。)