NHK「日曜討論」に出演。尖閣問題、予算案、選挙制度改革などについて語る。
日中間で緊張が続く尖閣問題で、私は、「中国側の力によって日本の実効支配を脅かす動きが続いていることは遺憾だ」「同時に軍事的衝突を招いてはならない」と述べました。
さらに、「尖閣諸島の日本の領有権は明確だ」と指摘した上で、日中双方が①領土にかかわる紛争問題の存在を認め外交交渉で解決する、②現状を変更する物理的、軍事的対応を戒める、③両国の経済や交流に影響を与えない」という3点を提起し、「この3つをパッケージにし平和的外交的な話し合いで解決する立場が必要だ」と強調しました。
次に、補正予算のスケジュールが議論になりました。
私は、「日程の問題でなく、予算の中身が国民にとってどうなのか徹底的に審議することがすべてだ」と発言。
「この予算でデフレを克服できるか」と問いかけ、1997年を100とすると、(2012年)現在で、企業の経常利益は166に増える一方で、雇用者報酬が88低下している実態を示し、「国民所得が減っているのがデフレの最大の原因だ。国民の所得を増やし懐を温かくする対策が必要だ」「消費税増税の中止、賃上げ実施、リストラをやめる、中小企業対策を行うなど、政策を転換させることが必要だ」と主張しました。
日銀総裁など国会同意人事についても議論になりました。
私は、「事前報道ルールが問題ではなく、その人が任務にふさわしいかどうかを国会がチェックすることだ」と指摘し、「(人事案について)国会で全会派が聴聞できるようにすべきだ」と主張しました。
また、安倍首相がいなりの人物を日銀総裁にすえようとしていることと、間違った物価2%上昇の金融政策をやらせようとしていることの二つがおかしいと批判しました。
衆議院選挙制度改革についても議論になりました。
私は、「定数削減には反対」と述べた上で、「(先の総選挙で)何が一番問題になったのか。民意を歪めるということがこれほど明確になったことはない」と指摘。世論調査でも68%の国民が「現行制度に問題あり」と答えていることを紹介し、「この機会に、各党が小選挙区制度をやめることで合意すれば(廃止)できる。民意が正確に議席に反映する選挙制度にすべきだ。あわせて、憲法違反の政党助成金をやめる、この2つが求められている」と提案しました。
現行制度が民意を反映しないという問題点を、公明、生活、社民の代表も指摘したことは重要でした。
| コメント (2) | トラックバック (0) | Update: 2013/02/10
コメント
お疲れ様です。昨日の「日曜討論」と「TVタックル」回数チエックしましたので・・。「日曜討論」自民・10回、民主・9回、維新・6回、公明・6回、みんな・5回、生活・5回、社民・5回、共産党・5回でした。限られた時間のなかで、短い言葉で的確に発現されていたと思います。さすが。穀田さんや!って思いましたよ。
「TVタックル」自民小野寺・16回、佐藤・5回、民主石井・8回、自民河野・6回、公明松・3回、維新西村・9回、大地鈴木・8回、孫崎・6回、ケビン・9回、井上・5回、勝谷・4回、宮崎・5回 共産穀田・7回でした。カットされた発言もあるんでしょうね・・。中身が盛りだくさんで、中継はあるし、普天間基地の取材レポートもあったし・・、論議が”尻切れトンボ”のようで・・。中身を絞って、じっくり論議してほしかった・・かな。でも、あの怒涛のようなやり取りの中で、よく踏ん張ってくださいました。国会も大変ですが、パワー全開でご活躍ください。
投稿者: ドラミ | 2013年02月11日 09:32
ドラミさん、お久しぶりです。メールありがとうございます。
それにしても、発言回数をよく数えてくれましたね。
NHKの「日曜討論」は、だいたい自民党と民主党に傾斜配分して発言回数が割り振られます。
実は、最初の中国海軍のレーダー照射・尖閣問題は、40秒で発言してくださいと言われたのです。
「TVタックル」は、はっきり言って、中継やら、韓国の学者、中国報道関係者など盛りだくさんすぎますね。その上、超右翼的発言が飛び交い、大変でした。考えてみると真面目な大竹さんが、ほとんど発言できなったのです。
オスプレイの宣伝や米軍基地からの報告など、運営もいかがと率直に思いました。
これからも頑張れるようにします。
投稿者: 恵二 | 2013年02月11日 23:11