京の梅だより。北野天満宮の梅を愛で、明治・大正期の和菓子にも「梅の春」
菅原道真公の月命日に当たる25日は、北野天満宮は、縁日「天神さん」でにぎわいます。
ことに梅の咲き誇る2月の25日は「梅花祭」でにぎわいます。そこで、一足はやく、京の梅だよりです。
また、有料となりますが、境内の梅苑も公開されています。梅茶と菓子付で大人600円とのこと。
天神さんには50種類の梅があり、白梅とともに、紅梅や蝋梅もみごとでした。まさに「春在一枝中」です。
「京菓子資料館」では、現在「明治・大正期の京菓子」展を開催中です(烏丸上立売上る。3月25日まで)。
和菓子は、奈良時代、平安時代と、外来の食文化を吸収しながら発展してきました。
和菓子といえば、江戸時代に大成を迎えたものと思っていましたが、「明治維新以降に伝わったビスケットやチョコレートといった西洋の新たな食文化に再び大きな影響を受ける事となりました」との説明を受けました。
ちなみに、「和菓子」という表現は洋菓子が入ってきてからのもので、「邦菓」、「日本菓子」などとも言われ、「和菓子」が定着するのは「戦後になってから」とのことでした。
今回の企画展では、明治・大正時代の菓子図案帖から京菓子を再現したり、広告や和菓子の将来を語った書籍などの貴重な資料が展示されていました。
一階茶席「祥雲軒」でお茶と和菓子をいただきました。なんと、掛け軸には「春在一枝中」の文字。菓子は、「東風花」。一輪の梅が春を告げていました。”北野さん”の道真公の歌に、ちなんで。
東風(こち)吹かば 匂い起こせよ 梅の花
主なしとて 春な忘れそ
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2013/02/23