こくたが駆く

TPP交渉参加表明に抗議し、撤回を求める//笹子トンネル事故、安全を守る責任を投げ捨てた政府の責任を追及(国交委その1)

   DSC_0007本日、安倍首相は、TPP交渉参加を表明しました。メディアの記者団に問われ、私は次のように語りました。

   安倍首相は、「守るべきものは守る」という立場で交渉すると述べましたが、いったん参加したら「守るべきものが守れない」のがTPP交渉です。
   「ルールづくりに参加する」とも強調しましたが、米国など現行の交渉参加9カ国がすでに合意した条文は受け入れるというもので、新規参入国には対等な交渉の権利は保障されません。
   私たちは、TPP交渉参加表明に抗議し、参加表明の撤回を強く求めるものです。

国交委大臣所信質問   15日国土交通委員会が開催されました。
   私は、昨年12月2日に発生した、中央高速道路の笹子トンネル天井版崩落事故を取り上げ、国の責任を厳しく追及し、国民の生命を守るために何が必要なのかを論じました。

   この事故は、1.2トンもの天井版が270枚も崩落し、多数の死傷者が発生するという痛ましい事故でした。私は、改めて犠牲になられた皆さんに哀悼の意を表しました。

   私は、「過去5年間で、高速道路3社(NEXCO)の必要な補修件数が3倍に跳ね上がっているのに対し、維持補修費は横ばいになっている」と指摘。「収益優先で改修を後回しにしてきた責任が問われる」と指摘しました。

   太田昭宏国交相は、「本来なら維持補修にお金を費やさなければならない」と認めました。

   そこで、私は、中日本高速道路が民営化時の「新経営計画」で保全・サービス事業を3割削減し、さらに削減していくとしていたこと。実際に、維持・補修費を削減してきたことを示すとともに、「政府も道路公団民営化に伴い、改修・更新費用を3割減すると掲げていた」と事実を指摘しました。
   「民営化すれば効率化できると進めた政府の責任も問題だ」と強調しました。

   太田国交相は、「3割減という縛りが最初からかかっていたのは事実」と認めました。
   私は、改めて、「維持・更新費用が安全・老朽化対策にとって重要にもかかわらず、効率化のために(その費用の)削減を優先させた政府の責任が問われている」と厳しく批判しました。

 

| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2013/03/15

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