私も「一ノミ」した陸前高田の流出松、大日如来に再生。清水寺本堂で再会!//京の桜の報告
お彼岸でにぎわう清水寺を訪問。
清水寺学芸員の加藤眞吾氏の案内で、岩手県陸前高田市の名勝・高田松原の流出木から再生された「大日如来坐像」を拝見しました。許可をいただいて坐像前で撮影。
この仏像は、京都伝統工芸大学校の学生さんたちによって、被災松を使用し作られたもので、実は私も、「一(ひと)ノミ」入れています。一ノミ入れた方は、陸前高田宮城県塩竈市の被災者、阪神淡路大震災の被災神戸市民など全国で約2万人とのことで、その名簿も奉納されています。
この像は、清水寺の塔頭のひとつである真福寺の本尊を新調するために、京都伝統大学校に制作を依頼し、仏像彫刻専攻の学生たちの1年をかけた共同制作として、作業にあたっていただく計画でした。
ところが、その矢先に東日本大震災が発生。同校の先生や学生たちの「何かできることを」という熱い想いに清水寺も共感し、当初使用予定であったヒノキ材から、陸前高田市の名勝「高田松原」の流出松での制作に変更されたとのこと。ヒノキと違い、松での制作は困難が多かったとも伺いました。
4月8日、清水寺門前の大日堂に移してまつられます。鎮魂の仏として末永く!
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2013/03/23