新規大型事業を抑制し、維持・補修に全力をあげよ。国交委で提起。//「金融緩和で需要は増えない」。議運で、黒田日銀総裁候補に質疑。
3日、国土交通委員会が開催され、私は、「新規大型公共事業中心から維持・更新に全力をあげる公共事業へ転換するよう」に求めました。
中央自動車道・笹子トンネル事故後も228市町村がトンネルを点検していないことを指摘し、「速やかに実施させるように」と求めました。太田昭宏国土交通相は、地方自治体の技術職員不足などをあげ、「支援に取り組む」と表明しました。
次に、「維持・補修の費用が今後どれだけ必要か」と問い、国交省所管分を更新するだけでも190兆円必要なことを示しました。
私は、「(新規建設を)今まで通りの水準でつくり続けたら、2037年には、維持管理、建て替え費用さえまかなえない」と国自身が「国土交通白書」で指摘していることを述べ、「新規事業を進める予算的余裕はない。思い切って減らすべきだ」と求めました。
太田国交相は、「今後、大量の社会資本が修繕のヤマ場にくる」と認めましたが、「(新規事業は)引き続き必要である」と強弁しました。
私は、ダムや整備新幹線、国際コンテナ戦略港湾、高速道路の残事業など新規事業計画が40兆円を超えることをあげ、「大型事業をやり続けることはできない。老朽化対策、維持・補修に全力をあげる政策転換をすべきだ」と主張しました。
5日、衆院議院運営委員会で、政府が再任を求めている黒田東彦日銀総裁に対して所信聴取と質疑を行いました。
私は、「佐々木憲昭議員の質問で、2008年以降の5年間で日銀の供給量は47%増加したのに、金融機関による供給量は10%しか増えていないことが明らかになった」と指摘。「資金需要が増えなければ、資金が銀行から先へ流れず、金融緩和でデフレ不況は打開できない」と述べました。
黒田総裁は、資金が銀行に留まっていることについて、「その通り」と認めたものの、「(資金供給量を増やせば)資金需要が出てくる」と破綻した考えを繰り返しました。
私は、「賃金が上がる保障はないうえ、2%の物価高、さらに消費税増税と負担増で国民はパンチを受ける。需要は増えない」と締めくくりました。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2013/04/06