気象業務は重要!人員増の抜本的体制強化が必要と主張。気象業務法で質問(その1、国交委)
情報を受けとる住民にとってどうなのか?という立場からただしました。
気象情報として、「特別警報」が新設され、市町村長に住民への周知義務が課せられることが改正の中心です。
私は、「気象情報の最終的な受け手である住民が、気象庁の発する『警報』や『注意報』をどのように理解しているかが重要」と指摘し、NHKで報道された静岡大学の調査で、「53%が、警報と注意報を混同している」という事例を紹介。気象庁に、情報に対する住民の理解度をどのように把握しているのかをただしました。
羽鳥光彦気象庁長官は、「気象庁のアンケート調査などでも、混同が47%であり、引き続き周知・啓発に努める」と答えました。
次に私は、市町村長が警報を受けて避難勧告などを判断する際、気象庁に助言を求めても、「電話をしてもつながらない」などの問題点があることをあげ、「胃の痛む思いで判断を迫られる首長への相談に応じる体制が必要だ」提起。気象庁長官は「特別警報で助言はますます重要になる。しっかり対応したい」と答弁しました。
続いて、防災気象情報の種類は次々に追加され、気象庁の業務が増大・複雑化する一方、人員削減のもと、職員の自覚と自己犠牲で業務が支えられている。抜本的な体制強化が必要、人員を増やすべきだと求めました。
太田昭宏国交相は、「ゲリラ豪雨、豪雪、大地震の頻発と気象業務の役割は大きい。現場が強いことが大事。その現場(の人員)が削られてきているのが現実。現場の人員配置に努めたい」と答弁。
今回、私は、1995年の阪神・淡路大震災以後、防災気象情報の種類増大の経過を資料で示し、95年6241人から、2012年5382人へ800人以上も削減されてきた事実を述べました。かみ合った議論になったと思います。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2013/04/26