衆院選挙制度めぐる与野党協議会開催。「いよいよ小選挙区制度の廃止を」と主張
15日、国会内で衆院選挙制度めぐる与野党協議会(10党が参加)の三回目の会合が開催。各党が、選挙制度の抜本改革案や考え方を説明し議論を交わしました(写真上は各党協議会)。
私は、「小選挙区制が民意を大きく歪めるという欠陥について、今日は与党から数字も挙げて明らかにされ、共通の認識になってきた。いよいよ廃止の決断をすべきだ。私たちは、小選挙区制を廃止し、現在の定数は維持し、全国11ブロックの完全比例代表制を提案。『一票の格差』もその改革を行う中で解決できる」と説明。
また、議員定数の問題をめぐって「まともな議論がされてこなかった。それは定数削減そのものに根拠がないということだ」と主張。「日本の国会議員は諸外国と比べても、日本の選挙制度の歴史から見ても少ない。過日読売新聞も『議員定数削減で立法機能が損なわれ、政府監視も弱まる』と解説記事を掲げたほどだ。削減はもってのほかだ」と述べました。
自民党の細田博之氏は、「比例で28%しかとっていないのに6割台の議席を占めるのは明らかに大政党に有利な制度だ。特にこの間の3回の総選挙でそのひずみが大きくなった。これを是正する必要があるので、比例部分を削減する際に第一党があまりにも有利にならないよう調整をした制度として案を作り上げた」と自民・公明案を説明しました。
民主党の岡田克也氏は、現行選挙制度を維持して、小選挙区30人減、比例50人減の民主党提出法案を審議を要求しました。
維新の会の園田博之氏は、「たち日の時代は、中選挙論者だったが、維新の会の中で敗北し、定数を336人とし、小選挙区選出240人、比例代表選出議員を96人という提案になった。歪みがもっと大きくなる提案になってしまった」と述べました。
各党の説明に対して、若干の質疑応答があり、引き続き各党協議を行うことを確認しました(写真下は、記者会見)。
| コメント (0) | トラックバック (0) | Update: 2013/05/15